「致し方ないことと存じます」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「致し方ないことと存じます」とは? ビジネス用語【一語】

「致し方ないことと存じます」という表現法についての解説です。

「致し方ないことと存じます」とは?意味

「致し方ないことと存じます」は、実行ができないということは、仕方がないことであるという意味で、目上の方に対してできないことは仕方がないと伝えるために、丁寧に表現をしているのがこの言葉です。

つまり、表現において、実行不可能なことは仕方がないと上司に言うよりも柔らかな表現でかつ目上の方に対して恐れ多くもそう思うという印象を持たせた表現がこの「致し方ないことと存じます」です。

「致し方ないことと存じます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「致し方ないことと存じます」は、ビジネスでは、目上の人に対してできないことは仕方がないという意味で使用します。

というのも致し方ができるかできないかという意味でそれがないということで否定されているため、できないことは仕方がないという表現になるためこの表現は、丁寧さを売りにした相手に対してできないと言い切る表現です。

よって、注意すべくは、この言葉、丁寧な表現で言ってますが、言っていることはできないということと、出来ない点は仕方がないですと述べているため、どう考えでもできるだろうということについてこの言葉を使用した場合、上司は激怒する可能性が高いので注意です。


「致し方ないことと存じます」を使った例文

・『工場の建設を2か月で完了というのは致し方ないことと存じます』
・『新入社員が集まらないのは致し方ないことと存じます』

「致し方ないことと存じます」の返答や返信例

「致し方ないことと存じます」は、やりようがないことでありできないことは仕方がないということを自分よりも格下の相手が言っているわけですからどう返事をするかが答えになります。

よって、「ほかにやりようがあるだろ?」と返事をしてもよいですし、「そうか、分かった」と言ってできないことは仕方がないということについて同意をしてもよいです。

ちなみに、この言葉の受け手は上司のように目上の人なので、敬語を使用する必要性はありません。

まとめ

「致し方ないことと存じます」は、ビジネスにおいて目上の人やお客様という立場の人に対してへりくだってできないことは仕方がないということを表現します。

なので、どう考えでもできるだろうということにこの言葉を使用した場合、相手が激怒してもそれは致し方ないと言い切った人物が悪いのです。

よって、この言葉は絶対に不可能だということ以外には使用せず、かつ相手側ができるだろうということを言ってくる可能性を考慮してそれでもできないと言い切れるかがポイントとなります。