「体裁をなしていない」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「体裁をなしていない」とは?
「体裁をなしていない」は、最低限の形になっていないような状況を表現する言葉です。
「体裁」は「ていさい」と読みます。
これは、「外から見える事物の形や様子」を意味する言葉です。
つまり、「外見」や「見かけ」などと同等の言葉と言えるのです。
なお、「体裁をなす」とは、「見かけが整う」との意味になります。
そして、そのような見かけすらも整っていない状況を「体裁をなしていない」という言葉で表現できるのです。
そしてこの言葉には、暗黙的に「中身以前の問題である」のようなニュアンスが含まれているのです。
「体裁をなしていない」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「体裁をなしていない」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、あるプレゼンを見学していたとします。
しかしそれは、内容も発表も稚拙であり、プレゼンと呼ぶには低レベルすぎる内容なのでした。
このような場合には、「そもそも、プレゼンの体裁をなしていないようです」と述べるとよいでしょう。
これにより、プレゼンの形にすらなっていない様子を、上手に言いかえて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「体裁をなしていない」の使い方に注意しましょう。
これは、語尾が平易な表現になっている言葉です。
ここに丁寧語の意味を加えれば「体裁をなしていません」になります。
そして、さらに謙譲語の意味を加えれば「体裁をなしておりません」とできるのです。
使用する相手や状況によって、適切な表現を選択するとよいでしょう。
「体裁をなしていない」を使った例文
「体裁をなしていない」を使った例文を挙げます。
例文のように、前後に言葉を付け加える事で、自然な文章を作成できるのです。
・『そもそも体裁をなしていないようです』
・『あまりに体裁をなしていないように見えます』
・『まるで体裁をなしていないのではありませんか』
「体裁をなしていない」の類語と敬語での言いかえ
「体裁をなしていない」の類語と敬語を解説していきます。
「体裁をなしていない」の類似表現
「体裁をなしていない」の類似表現には、「形をなしていない」があります。
「体裁をなす」と「形をなす」は、同じような意味で使用できる言葉なのです。
「体裁をなしていない」の敬語表現
「体裁をなしていない」を敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「体裁をなしておりません」に言いかえできます。
まとめ
このように「体裁をなしていない」は、最低限の形になっていないような状況を表現する言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。