「蛍雪の功なって」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「蛍雪の功なって」とは?
「蛍雪の功なって」は、苦労して学んだことが成就したような場合に使用できる言葉です。
「蛍雪」とは、中国の故事に由来する言葉です。
明かりをつけるための燃料を買うお金がない状況でも、蛍の光や、雪の反射光を使って勉強したという故事です。
これが「蛍雪」という言葉になり、「苦学」や「苦労して勉学に励むこと」を言い表した言葉になったのです。
なお、「功なって」は「功成って」と表記できます。
これは、努力の結果成し遂げた様子を言い表しているのです。
「蛍雪の功なって」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「蛍雪の功なって」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、ある教授の話になったとします。
その教授は、若いころは非常に貧乏で、苦労しながら勉学に励んでいたとのことでした。
このような場合には、「蛍雪の功なって、今の教授という地位にたどり着いたそうです」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手の苦学が成就した様子を、上手ぬ言い換えて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「蛍雪の功なって」の使い方に注意しましょう。
これは「蛍雪の甲斐あって」のように言い換える事もできます。
どちらも同じような意味ですが、少し印象の違う表現になります。
使用する状況に合わせて、上手に使い分けるとよいでしょう。
「蛍雪の功なって」を使った例文
「蛍雪の功なって」を使った例文を挙げます。
例文のように、前段の内容に見合った文章を、続けて述べるようにするとよいでしょう。
・『蛍雪の功なって、社内でも早く出世したそうです』
・『蛍雪の功なって、今では国内有数の知見を持っています』
・『蛍雪の功なって、業界の第一人者と呼ばれるにいたりました』
「蛍雪の功なって」の類語と敬語での言いかえ
「蛍雪の功なって」の類語と敬語を解説していきます。
「蛍雪の功なって」の類似表現
「蛍雪の功なって」の類似表現には、「蛍雪の甲斐あって」があります。
「功なって」と「甲斐あって」は、同じような意味合いで使用できる言葉なのです。
「蛍雪の功なって」の敬語表現
「蛍雪の功なって」を、敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「蛍雪の功が成就いたしまして」に言いかえできます。
なお、この場合は。
謙譲語の「いたす」を使用した敬語表現にできるのです。
まとめ
このように「蛍雪の功なって」は、苦労して学んだことが成就したような場合に使用できる言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。