この記事では「以上を踏まえた上で」について解説をします。
「以上を踏まえた上で」とは?意味
これまで言ったことを考慮して、これまで言ったことを根拠として、といった意味です。
「以上」は、これまでに述べたことを指します。
この言葉の前に何かが述べられていて、その事柄を指しています。
「踏まえ」は根拠にする、よりどころにするといった意味です。
「状況を踏まえて」「予算を踏まえて」のような使い方をします。
「上」はある物事に関することという意味です。
「仕事の上で」のような使い方をします。
「以上を踏まえた上で」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、これまで述べたことを考慮して、何かを伝えたいときに使用をします。
商品価格のことで説明をします。
A商品の価格を決めるところです。
この商品に似たもので、B商品、C商品、D商品があります。
B商品は600円、C商品は620円、D商品は590円です。
だいたい600円前後の価格です。
似たようなこれらの商品の価格を考慮にいれて、A商品の価格を決めます。
そのことを「以上を踏まえた上で、A商品は○○円とします」のような表現をします。
何かをしてくださいと聞き手に求めるときにも、自分が何かをしますと伝えるときにも使える言葉です。
「以上を」という表現を使用しているので、この言葉の前には何かが述べられています。
何も述べられていない状態で「以上を」という言葉は使いません。
「踏まえて」は根拠としてという意味です。
そのため、この前には根拠となることが述べられています。
あいまいな表現ではなく、なぜそうなるのかがわかるような伝え方をすることが望ましいです。
「踏まえて」は「考慮して」など他の表現に変えることもできます。
「以上を踏まえた上で」を使った例文
・『以上を踏まえた上で○○を行います』
・『以上を踏まえた上で検討をしてください』
「以上を踏まえた上で」の返答や返信例
この後にどのような言葉が続くのかによって、返事の内容が変わります。
「○○のようにします」とある行動をするつもりであることを伝えている場合は、その決定に賛成なのか反対なのかを答えます。
「○○をしてください」とお願いされている場合は、その事柄をできるのか、できないのかを答えます。
「以上を」の前に根拠となる事柄が述べられているので、その事柄を考慮して判断してください。
根拠がよくわからないときは、もう一度伝えてくれるようにお願いをするとよいでしょう。
まとめ
この言葉は、前に述べたことを根拠として、後につながる言葉を伝えるときに用います。
前に何かが述べられているときにだけ使う点に注意をしてください。