「苦渋の決断をせざるを得ない」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「苦渋の決断をせざるを得ない」とは?
「苦渋の決断をせざるを得ない」は、苦しい決定が必要な場面で使用できる言葉です。
「苦渋」は「くじゅう」と読みます。
これは、「苦しい」と「渋い」で構成された単語です。
つまり、好ましくない様子、できれば避けたいような様子を言い表すための言葉なのです。
なお、「決断」は「決めて断じること」を意味する言葉です。
そのため「苦渋の決断」は「苦しい決定」などと同等の言葉だと言えます。
さらに「せざるを得ない」は、「しないという選択肢がない」とのニュアンスで使用できます。
これは遠回しな表現ですが、シンプルに言い換えれば、「しなければいけない」や「するしかない」などの意味になるのです。
「苦渋の決断をせざるを得ない」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「苦渋の決断をせざるを得ない」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたがプロジェクトクトを担当していたとします。
しかし、予算が既に枯渇したため、道半ばでプロジェクトを中断するしかないのでした。
このような場合には、「今回ばかりは、苦渋の決断をせざるを得ない状況です」と述べるとよいでしょう。
これにより、苦しい決定を下すしかない状況を、上手に言いかえて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「せざるを得ない」の使い方に注意しましょう。
これは、「するしかない」のように言い換える事ができます。
言いかえた方がシンプルですが、あえて遠回しに「せざるを得ない」と表現する効果もあります。
効果的に使用できるものなので、状況に合わせて使い分けることをお勧めします。
「苦渋の決断をせざるを得ない」を使った例文
「苦渋の決断をせざるを得ない」を使った例文を挙げます。
例文のように、前後に言葉を付け加えていく事で、自然で分かりやすい文章を作成できます。
・『この度の件では、苦渋の決断をせざるを得ないと思います』
・『今回ばかりは、苦渋の決断をせざるを得ないでしょう』
・『今月中には、苦渋の決断をせざるを得ない状況でございます』
「苦渋の決断をせざるを得ない」の類語と敬語での言いかえ
それでは「苦渋の決断をせざるを得ない」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「苦渋の決断をせざるを得ない」の類似表現
「苦渋の決断をせざるを得ない」の類似表現には、「苦渋の決断を下すしかない」があります。
「せざるを得ない」と「下すしかない」は同じような使い方ができる類似表現だと言えるのです。
「苦渋の決断をせざるを得ない」の敬語表現
「苦渋の決断をせざるを得ない」を、別な敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば、「苦渋の決断をせざるを得ません」のように言いかえできます。
まとめ
このように「苦渋の決断をせざるを得ない」は、苦しい決定が必要な場面で使用できる言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。