「心苦しい限りです」を解説していきます。
気になる日本語を、正しく覚えていきましょう。
「心苦しい限りです」とは?
「心苦しい限りです」は、申し訳ない心情をあらわしています。
「心苦しい」とは、胸がぎゅっと締め付けられるような切なさのこと。
そして「限りです」は、この上ない気持ちを示しています。
「心苦しい限りです」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「心苦しい限りです」はお詫びするときのフレーズです。
出荷が遅れてしまったとき、やむを得ない事情で欠席するとき、商品を値上げする場合に使います。
「申し訳ない」という気持ちをストレートに伝える言い方です。
通常は「ご負担をおかけし、心苦しい限りです」や「心苦しい限りですが、少々お待ちください」のように、言葉を添えて用います。
素っ気ない言い方に聞こえないように、配慮しながら用いていきたいです。
「心苦しい限りです」を使った例文
・『来月より価格変更となります。
心苦しい限りですが、よろしくお願いいたします』
・『心苦しい限りですが、発送まで少々お待ちくださいませ』
・『大変心苦しい限りですが、ご了承いただきますようお願いいたします』
「心苦しい限りです」の類語や敬語での言いかえ
「心苦しい限りです」の言いかえとして「申し訳ありません」があります。
平謝りするときのフレーズで、日常生活でもよく使われています。
「申し訳ないです」より丁寧さがあるので、落ちついた言い方に聞こえます。
「心苦しい限りです」の類似表現
よく似た表現に「嬉しい限りです」があります。
これより上を見つけるのが難しいくらい、ご機嫌な気持ちをあらわしています。
「お祝いをいただき、嬉しい限りです」のように使います。
「心苦しい限りです」の対義語として引用できます。
「心苦しい限りです」の敬語表現
さらに丁寧に伝えたいなら「お詫び申し上げます」といいます。
「お詫び申し上げます」は、頭を下げる謝罪の表現です。
潔さが伝わるので、言い訳めいたことを避けたい場合に引用しやすいです。
「深くお詫び申し上げます」や「心よりお詫び申し上げます」とすると、さらに丁重な言い方に変わります。
「心苦しい限りです」の返答や返信例
このフレーズは謝罪のシーンで使われます。
「どうぞ、お気になさらないでください」や「丁寧なお心遣いに、感謝しております」がひとつのパターンです。
相手の思いをくんだ、ソフトな言い方を心がけておきましょう。
まとめ
「心苦しい限りです」の意味と使い方を学びました。
この表現はこちらの不甲斐なさを伝える、謝罪の表現です。
形式的に聞こえないよう、言葉を補ってソフトに用いていきましょう。