「万全を期しておりますが」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「万全を期しておりますが」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「万全を期しておりますが」について解説をします。

「万全を期しておりますが」とは?意味

ほとんど完全な状態であるが、手落ちはないがという意味です。

「万全」には、不足や欠点がないさまという意味があります。

「万」は、すべて、けっして、「全」は欠けたところがないという意味を持つ漢字です。

このことからも「万全」には不足がない、欠けているところがないという意味であることがわかります。

「期す」「期する」のことで、期待をする、心に誓うという意味です。

「おり」「おる」のことで、「~ております」の形で「~ています」の丁寧な言い方です。

「が」は、前に述べた事柄と後に続く事柄が反対であることを表します。

「だが」「けれども」という意味です。

「万全を期しておりますが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この言葉は、万全の状態にしているけれども、絶対に失敗はないと断言できないときに用います。

新商品の試食会のことで説明をします。

この会には、多くの人たちが集まります。

数人程度なら、なんとか手が回るのですが、大勢となると手が回りきらなくなることが予想されます。

用意した商品が足りない、食べている際にこぼして招待客の服が汚れてしまうなど、いろいろなことが起こるかもしれません。

そういったことを考えて、失敗がないように準備を十分に行いました。

これで絶対に大丈夫だと思えるほどに、しっかりと準備をしています。

それでも、失敗をする可能性がゼロではありません。

そういったときに、この言葉を用います。

「不足しているところはないと思う。

けれども、絶対大丈夫だとはいいきれない」
という意味が込められています。

「ますが」の後には、前に述べた事柄とは反対の意味の言葉が続きます。

言い訳に聞こえないように注意が必要です。


「万全を期しておりますが」を使った例文

・『万全を期しておりますが、万が一破損をしていましたらご連絡ください』

「万全を期しておりますが」の返答や返信例

「ますが」の後に続く言葉によって返事の内容が変わります。

商品に欠陥があったら連絡をしてくださいという意味の言葉が続いたときには、欠陥があったときにだけ連絡をします。

何もなければ連絡はしません。

失敗するかもしれないという意味の言葉が続いたときには、励ましの言葉をかけてあげるとよいでしょう。

あれこれ悩んでも仕方がありません。

あとはうまくいくように努力をするのみです。

まとめ

この言葉は、不足や欠点がないようにしたけれどと伝えるときに用います。

万全に物事を行ったつもりでも、失敗を絶対にしないとはいい切れません。

そのようなときに使う言葉です。