「実際のところ」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「実際のところ」とは?
「実際のところ」は、事実としてという意味で使用できる言葉です。
これは、「机上で考えたこと」や「頭で想像したこと」などの対義語になります。
机上や想像ではなく、事実として具体的な観点のことを「実際のところ」と表現しているのです。
なお、「ところ」とは、範囲や部分を示すための言葉です。
そのため、「実際のところ」以外にも、「具体的なところ」などのように使用する事もできるのです。
「実際のところ」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「実際のところ」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、新しいビジネスを考えたとします。
机上で考えている分には成功できそうでしたが、具体的に進める場合には問題がありそうなのでした。
このような場合には、「実際のところは、多くの問題があると思います」と述べるとよいでしょう。
これにより、想像と事実で違うような様子を、上手に言いかえて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「実際のところ」という言葉の使い方に注意しましょう。
「実際は」などに言い換える事もできます。
どちらも同じような意味で使用できますが、印象の違う表現になります。
状況に合わせて、上手に使い分けるとよいでしょう。
「実際のところ」を使った例文
「実際のところ」を使った例文を挙げます。
例文のように、実際のところ「どうなのか」を続けて述べるようにすると、自然で分かりやすい文章を作成できます。
・『実際のところ、多くの問題がありそうです』
・『実際のところ、たくさんの課題が出ているようです』
・『実際のところ、現場のメンバーから不満が噴出しています』
「実際のところ」の類語と敬語での言いかえ
それでは「実際のところ」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「実際のところ」の類似表現
「実際のところ」の類似表現には、「実態のところ」があります。
「実際」と「実態」は、同じような意味で使用できる言葉なのです。
類似の言葉ではありますが、少し違う意味を持ちますので、上手に使い分けるとよいでしょう。
「実際のところ」の敬語表現
「実際のところ」を単独で敬語にすることはありません。
しかし、「実際のところといたしましては」のように、言葉を加えることで敬語表現にできるのです。
なお、ここでは謙譲語の「いたす」を使用する事で、敬語表現を実現しているのです。
まとめ
このように「実際のところ」は、事実としてという意味で使用できる言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。