「私の一存では」を解説していきます。
ビジネス語を、正しく学んでおきましょう。
「私の一存では」とは?意味
「私の一存では」とは「私の独断だけでは」のこと。
おもに「私の一存では決めかねます」や「私の一存では分かりかねます」のように否定の言葉とセットで使います。
得意先から重大な判断を迫られたとき、いったん持ち帰って上司に相談したい場合につかいます。
「私だけでは決められないので、少々お待ちください」という意味合いがあります。
ビジネスはスピードが勝負ですが、出先で軽はずみな返事をしてしまうと、勤め先の企業はもとより、取引先に対する信頼を損ねてしまうことがあります。
「上の者と相談してから、きちんとした答えをお出しします」という明確な姿勢を打ち出していく方が、やり取りが気持ちよく進むこともあります。
「私の一存では」を効果的に活用していきましょう。
「私の一存では」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「私の一存では」は決定権のある上司が近くにいない、1人で得意先を訪問しているシーンなどで使います。
例えば、顧客から契約内容の変更を申し出られたとき。
よくわからないのに二つ返事で回答すると、会社に大きな損害を与えることがあります。
このような場合には「恐れ入りますが、私の一存ではわかりかねます。
大変申し訳ありませんが、明日改めてお返事してもよろしいでしょうか」と答えます。
上の者に相談しなければいけない、会社の事情があること。
そしていつなら返答できるのか、具体的なスケジュールを答えると、相手も納得して待ってくれます。
「恐れ入りますが」や「お手数おかけしますが」など他の言葉を補いながら、やわらかく伝えていきましょう。
「私の一存では」を使った例文
・『私の一存ではお答えできませんので、折り返しお電話を差し上げます』
・『恐れ入りますが、私の一存ではわかりかねます。上の者に相談いたしますので、明日までお待ちいただけないでしょうか』
・『誠に勝手ではございますが、私の一存ではお返事できません。水曜日までには、確実にお返事いたします』
「私の一存では」の返答や返信例
「私の一存では」という文が届いたら、どのように返答すればいいでしょうか。
このケースでは「上の人の許可がないと答えられない」という内容になります。
おおかた「金曜日まで」や「明日まで」と返信の目安が書いてあることが多いので、相手先からの返信を待っておきましょう。
もし期日をすぎても返事が来ないようであれば「以前ご相談した件について、ご回答いただけましたら幸いです。
ご多忙のところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします」と送ります。
いい距離感を保ちながら、適切な問いかけをしていきましょう。
まとめ
「私の一存では」の意味と使い方をおさらいしました。
「私の一存では」は「私の一存ではお答えいたしかねます」のように否定の言葉とセットでつかいます。
自分だけの判断では、答えられないという訳があります。
適切に用いていきましょう。