この記事では「昨今の情勢を踏まえ」について解説をします。
「昨今の情勢を踏まえ」とは?意味
近頃の物事の様子を根拠として、といった意味です。
「昨今」には、ちかごろ、きのうきょうという意味があります。
時間的に近い過去から現在までを指す言葉です。
「情勢」は物事がどのように動いていくのか、変化していく物事のそのときどきの様子をいいます。
「社会情勢」のような使い方をします。
「踏まえ」は、よりどころとする、根拠とするという意味です。
「経験を踏まえて」のような使い方をします。
「昨今の情勢を踏まえ」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、近い過去から現在までの物事の動きなどを考慮して話すときに用います。
たとえば、新規事業を開始しようと考えているとします。
このごろは原油価格が高騰していることや、地球温暖化の問題などがあり、再生可能エネルギーへの注目が集まっています。
そのため、これから再生可能エネルギーの分野は、どんどん伸びていくと予想されているとします。
そこで、この事実を踏まえて、再生可能エネルギー事業に取り組むことにしました。
原油価格の高騰、地球温暖化の問題を根拠として、新しい事業に取り組むことを決めたのです。
この「原油価格の高騰、地球温暖化の問題を根拠として」という部分を「昨今の情勢を踏まえ」という言葉で表すことができます。
「踏まえ」の後には言葉が続きます。
続く言葉はたいてい、何をするのか、どういった考えを持っているのかを表すものです。
後に続く部分を丁寧にすれば、目上の人に対して述べても失礼にはなりません。
「昨今の情勢を踏まえ」を使った例文
・『昨今の情勢を踏まえ、○○を決定いたしました』
「昨今の情勢を踏まえ」の返答や返信例
「踏まえ」の後に続く言葉によって、返答内容は変わります。
何かを決めましたという場合なら、その決定への意見を述べることとなるでしょう。
反対なのか、賛成なのか、そこは変えた方がいいのではないかなど、いろいろな返事の仕方があります。
ちかごろの様子にこんな気持ちを持っていますという意味の場合は、その気持ちを受け止めてあげたり、話を聞いてあげたりすることになるでしょう。
物事の様子によって何かを変更する可能性があるという意味の場合は、変更されたときの対処方法を考えておきます。
あらかじめ考えておけば、変更されたときに慌てずに対応できます。
まとめ
この言葉は、このごろの物事の様子を踏まえてといった意味で用います。
仕事をするうえで、世間の状態などを意識することは少なくありません。
周りの状態を考えて物事を行っていくのです。
そのときのことを、このような言葉で表現します。