ビジネス用語の「勝手なお願いを申し上げ」はどんな意味を持ちどのように使う言葉なのでしょうか。
「勝手なお願いを申し上げ」とは?意味
「勝手なお願いを申し上げ」とは、「自分の都合ばかりで先方の都合を考えない願い事を言って」という意味で使われるビジネス表現です。
「勝手なお願いを申し上げ」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
相手の都合や事情を考えず自らのことばかりを考えることを「勝手」といいます。
本来はは何事にも縛られず自由気ままに振る舞うさまなどを表す言葉ですが「他人に対する気遣いや配慮がなく自分の事情や都合ばかり優先する」というネガティブな意味合いでも使う言葉です。
ビジネスの世界は持ちつ持たれつであり自分のことばかり考える人間は敬遠されます。
利益を優先する取引であっても自らの利益のみを考えるのではなく相手にとって利益があるかどうかメリットがもたらされるかを考えることができて初めて一人前のビジネスマンです。
自分以外のことを考慮しない「勝手」はビジネスにおいて基本的に敬遠され嫌われる振る舞いです。
「お願い」というのは願うことを意味する言葉で、ビジネス用語としては依頼や要求を意味します。
基本的には相手に一方的に求める様子を表す言葉であり対価を支払ったり恩を返したりする場合も含まれますが求める側の利益の方が多い場合に用いられる表現です。
「申し上げる」は「言う」の謙譲語なので目上の人間に対して使う表現になっています。
それぞれの言葉の意味を合わせると「勝手なお願いを申し上げ」は「相手の都合や事情を考えない一方的な要求を言って」という意味になります。
依頼したり要求したりするのはビジネスではよくあることですが基本的には貸し借りなしでやり取りするのが普通なので一方的な形になるのは好ましくありません。
「勝手なお願いを申し上げ」は依頼や要求が一方的であることを自覚していてそのことに対してすまなさを感じている時に使う言葉であり、人によっては図々しいと感じられる表現です。
「勝手なお願いを申し上げ」を使った例文
・『勝手なお願いを申し上げて恐縮です』
・『勝手なお願いを申し上げていることは重々承知しています』
・『勝手なお願いを申し上げる無礼をお許しください』
「勝手なお願いを申し上げ」の返答や返信例
・仕方ないですね
相手の勝手なお願いを受け入れる場合でも答え方次第でどのような思いなのかを相手に伝えられます。
あまり気は進まないが渋々引き受ける場合はこのように返しましょう。
・本当に勝手ですね
相手の勝手な振る舞いに腹を据えかねている場合にふさわしい返答です。
関係がこじれる覚悟が必要ですが怒りを表明できます。
まとめ
「勝手なお願いを申し上げ」はへりくだっている言い方ですが言葉の内容はかなり図々しくあつかましい要求です。
相手との関係性により反応が大きく変わるのでお願いの内容と相手との関わり具合により対応を決めてください。