「ご理解賜りますよう」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「ご理解賜りますよう」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「ご理解賜りますよう」について解説をします。

「ご理解賜りますよう」とは?意味

理解をしてくださいといった意味です。

相手に敬意を表したいい方になります。

「ご理解」「理解」「ご」をつけて丁寧にしたものです。

物事の内容や意味を飲み込む、他人の気持ちや立場を把握するといった意味があります。

「賜り」「賜る」のことです。

「もうら」の謙譲語で上のものから物などをいただく、「与える」の尊敬語で上のものが物などをくださる、~していただく、~してくださるという意味があります。

「ます」は丁寧な言葉です。

「よう」は婉曲的な命令の意を表します。

「ご理解賜りますよう」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

相手に何かを理解してもらいたいときに用いる言葉です。

特に相手に迷惑をかける場面で使用されます。

たとえば、出演者の体調不良によってイベントが中止になったとします。

イベントへの参加を考えていたファンは、落胆することでしょう。

ファンの人たちを落胆させたくない気持ちはありますが、体調が悪ければ出演者はイベントに出席できません。

そういった事情をファンたちに理解をしてもらいたい。

そういったときに、この言葉を使用します。

商品が値上げするときにも使用されます。

コスト削減に取り組んでいても、原料価格や輸送費が高騰をすると商品の値段を上げざるを得ません。

どうしても、そうしなければならない理由があるのです。

それを理解してもらいたいときに、この言葉を用います。

「理解してください」というよりも「ご理解賜りますよう」と伝えた方が、押しつけがましさがありません。

相手に理解を求めるときには、強い態度に出ないようにします。

仕方がない事情があるかもしれませんが、こちらが悪いといった低い姿勢で述べるようにします。

言葉だけでなく、態度も丁寧なものにすると、相手に理解してもらえやすくなります。


「ご理解賜りますよう」を使った例文

・『ご理解賜りますよう、よろしくお願いします』
・『ご理解賜りますよう、お願い申し上げます』

「ご理解賜りますよう」の返答や返信例

この言葉を使う側は、「心苦しいことですが理解してください」といった気持ちがあります。

相手の申し出に不服かもしれませんが、事情を理解するように努めます。

納得がいかなかったからと「そんなの納得できない」と言葉で伝えたり、態度で表したりするのは、大人の対応ではありません。

納得できない場合は、可能ならばどのような事情があるのかを聞いてみるとよいでしょう。

ただし、説明しにくい事情があることも考えられるので、深入りしないようにします。

まとめ

相手からの理解を求めるときに用いる言葉です。

特に謝罪の意を示すときに用いられています。

丁寧な言葉を使うことで、相手に気持ちが伝わりやすくなり、理解もしてもらいやすくなります。