「統括する」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「統括する」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、ビジネスシーンでしばしば使われる言葉の「統括する」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。

「統括する」とは?意味

「統括する」の読みは「とうかつする」で、「ばらばらのものを、一つにまとめること」を意味する言葉です。

「統」の漢字には「すべるや、まとめおさめる」と言った意味があり、また「括」の漢字には「くくる」等の意味があるので、「統括、統括する」は、冒頭の意味となるのです。

「統括する」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「統括する」とは、先に記載した通り、「ばらばらのものを一つにまとめること」なので、「全員の意見を統括する」や、「運営方針を統括する」のように使われます。

ビジネスにおいては、経営トップや管理職は、社員の意見や考えをできるだけ吸い上げることが必要ですが、それを「統括し」そこに経営者や管理職の自らの考えや方針をプラスして、部下を納得させて働いてもらえるようにすることが大切と言えます。

そうしたことからも「統括する」の言葉はしばしば使われるのです。

また大企業等で、事業部制を敷いていて、事業部毎に技術部門や営業部門などの各機能が独立して設けられているような場合に、各事業部の技術部門や、営業部門等の機能別に横串を通し、「統括する」ために、本社に「技術統括」「営業統括」と言った組織を設けているケースが少なくありません。

事業部制を敷くことで、意思決定が早くなり、大企業病を防止するメリットがあります。

しかし、逆にそれぞれの事業部で管理手法がばらばらとなり、大企業としてのスケールメリットが減少し、また人材の流動性がなくなるデメリットもあります。

このデメリットをカバーするために、統括部門が設けられることが少なくないのです。

ビジネスでは、「統括する」との言葉は、組織名にまで反映されほど、よく使われる言葉と言えます。


「統括する」を使った例文

・『技術統括部は、各事業部の技術部門に横串を刺し、技術管理を統括する役割を担っています』
・『各部門の運営方針を統括し、社長方針との整合性を図るのも経営企画の仕事です』
・『会議で皆の意見が出尽くした頃に、部長がその意見を統括すると共に、自身の考えも入れて方針を出しました』

「統括する」の類語や言い換え

「統括する」の類語としては、「個々のものを一つにまとめることや、全体をとりまとめて締めくくること」を意味する「総括する」や、「全体をひっくるめてまとめること」を意味する「包括する」や、「一つにまとめること」を意味する「一括する」等が、挙げられます。

まとめ

「統括する」とは、「ばらばらのものを、一つにまとめること」を意味する言葉です。