「当該車両」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「当該車両」とは?
「当該車両」は「それにあてはまる車両」や「該当する車両」のことを意味する言葉です「当該」とは、「それにあてはまる」との意味を持つ言葉です。
これは類似表現に「該当」がありますが、少し使い方が違っています。
「当該」は、今回の「当該車両」のように、名詞を組み合わせて使用しています。
これに対して「該当」は、「該当車両」と使用してもよいですし、「該当する車両」のように動詞を組み合わせて使用する事もできるのです。
また、「当該」の「該」は、問題になっている事物を指すために使用される言葉です。
つまり「それ」や「その」と言う言葉が、近い意味になります。
これに「当たる」を組み合わせた「当該」は、「それにあたる」ことを意味していおり、そのような車両を「当該車両」と表現できるのです。
「当該車両」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「当該車両」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたが電車のアナウンスを担当したとします。
不審物が検出されたので、アナウンスで下車を呼びかけることにしました。
このような場合には、「五号車で不審物が検出されたので、当該車両の方は下車ください」と述べるとよいでしょう。
これにより、該当する車両に人達を対象に、非難を呼びかける事ができるのです。
この言葉を使用する場合には、「当該」の使い方に注意しましょう。
これは、動詞と組み合わせることがない言葉です。
「する」などの動詞と組み合わせる場合には、「該当する」のように「該当」を使用するべきなのです。
同じような意味の言葉ですが、使い方に違いがるので注意しましょう。
「当該車両」を使った例文
「当該車両」を使った例文を挙げます。
例文のように、それにあてはまる車両の意味で使用すれば、文中で自然に使用できることでしょう。
・『当該車両には乗車しないでください』
・『当該車両の方は非難してください』
・『当該車両のみ、左折してください』
「当該車両」の類語と敬語での言いかえ
それでは「当該車両」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「当該車両」の類似表現
「当該車両」の類似表現には、「該当車両」があります。
「当該」と「該当」は同じような意味で使用できる言葉なのです。
「当該車両」の敬語表現
「当該車両」を、敬語表現にすることはできません。
これを敬語表現にするためには、言葉を組み合わせて実現する必要があります。
たとえば「当該車両にご乗車ください」とすれば、尊敬語を使用した表現にできるのです。
まとめ
このように「当該車両」は、それにあてはまる車両の意味で、使用できるフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。