「思っております」という言い回しについての解説です。
「思っております」とは?意味
「思っております」は、そのように思うということを第3者に述べるうえでへりくだり恐れ多くもそう思うというニュアンスを意味します。
ビジネスの世界では、偉い方に対して、普通にそう思うとか、そう思いますというと失礼になるので恐れ多いという姿勢を示すことで自分の思う考えを相手に伝えるのです。
回りくどいんじゃあないの?と思われるでしょうが、ビジネスの世界では回りくどさも重要で、上下関係というものが明確にあるがゆえ、回りくどく言いたいことをぼかして表現することがあるのです。
「思っております」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「思っております」は、自分の考えでそう思うという際に使用し、「思っております」という言葉を使用するのは、相手が目上であるがゆえ、失礼の無い回りくどい表現法である「思っております」を使用します。
なので、注意点を挙げますと、この言葉は回りくどい言い回しで偉い人に対してそう思うと述べていますので、偉い方から意見を求められたりした際に使用するのが良いでしょう。
よって、意見を求められていないにもかかわらず、「思っております」といった場合には、「君には聞いていない」という答えが返ってくる可能性があるので、答えを求めているのが誰なのかをしっかり把握するというのが望ましいです。
「思っております」を使った例文
・『私は、部長がこの事業の責任者になるべきだと思っております』
・『私は社長はいずれ解任されると思っております』
「思っております」の返答や返信例
「思っております」についての返答及び返信ですが、そう思うということがなんであるかが答えに繋がりますので、そう思うということが社長の解任だった場合、社長自らが、社長解任についてそう思うと述べたものに返事をすると仮定した場合、返事は、「そんなに私を解任したいのか」とか、「根拠は?」という答えが返ってくるでしょう。
そのうえで、部下である人物は、根拠を述べて、社長は解任されると述べることも可能です。
まとめ
「思っております」は、敬意と恐れというものを表現する言い回しなんですが、言い方次第では恐れ多いんですけど、あなたは首ですからという会社を首になることを予想する言い回しにも変化が可能です。
あくまで予想なので、そう思うというだけですが、首になるかもしれない人からすれば、根拠を相手が示せば、「思っております」は、真実を述べる言葉にも変貌するので、ビジネスなんかでは、「思っております」=確証がある場合、真実で絶対にそうなると言い切れる真実だとなるのです。