「お伝えさせていただいた通り」を解説していきます。
正しいビジネス敬語を学んで、自信をつけていきましょう。
「お伝えさせていただいた通り」とは?
「お伝えさせていただいた通り」とは、過去に話したことを受け継ぐというニュアンスがあります。
「お伝えさせていただいた」は、過去に説明した内容をあらわします。
「以前と変わらず」または「前回と同じ条件で」という意味合いがあります。
「お伝えさせていただいた通り」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「お伝えさせていただいた通り」は「お伝えさせていただきます」の変化した形です。
「通り」は、そのままという訳があります。
そのため過去に話したことを、再度伝えるときに引用します。
ただ「お伝えさせていただいた通り」は、人によっては不快に思われる表現です。
恩着せがましく感じたり、もったいぶっていると思われたりします。
気を遣う関係であれば、他の表現を使用する、あるいはソフトな用語を補うなど、賢い使い方をしていきましょう。
「お伝えさせていただいた通り」を使った例文
・『昨日お伝えさせていただいた通り、来週からキャンペーンが始まります』
・『先日お伝えさせていただいた通り、デザインが変更になります』
・『先ほどお伝えさせていただいた通り、来週は在宅勤務になります』
「お伝えさせていただいた通り」の類語や敬語での言いかえ
「お伝えさせていただいた通り」の言いかえとして「繰り返しになりますが」もあります。
こちらも同じことをアナウンスする言い回しです。
こちらも人によっては、しつこく感じるので言葉を補いながら柔らかく使いたいです。
「お伝えさせていただいた通り」の類似表現
「お伝えさせていただいた通り」のよく似た言い方に「再三のお願いで恐縮ですが」もあります。
こちらも複数回にわたって、同じような文言を送るときの言い方です。
「お願い」を加えているので、言いにくい文言を伝えたい場合にも使用できます。
「お伝えさせていただいた通り」の敬語表現
さらに丁寧に言いたいなら「重ね重ねのお願いで恐縮ですが」もあります。
「重ね重ね」で同じことを繰り返す動作をあらわします。
「重ね重ねのご連絡、誠に申し訳ございません」とアレンジできます。
嫌みに取られたくないとき、へりくだった姿勢を見せられます。
「お伝えさせていただいた通り」の返答や返信例
もし何らかの注意喚起のお知らせであれば「ご連絡いただき、誠にありがとうございます。
そちらの点に配慮して、進行いたします」と答えます。
もしこちらに不具合があったなら「ご迷惑をお掛けし、申し訳ありませんでした」とひと言添えておきます。
臨機応変に対応し、いい関係を築いていきたいです。
まとめ
「お伝えさせていただいた通り」の意味と使い方を学びました。
この表現は前回伝えたことを繰り返しアナウンスする表現です。
人によっては横柄に受け取られることもあります。
言葉を補って、ソフトに聞こえるように調整していきましょう。