「備忘を兼ねて」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「備忘を兼ねて」とは?
「備忘」は、「忘れる事に備える」と書く事ができます。
これは、一般的にメモなどを意味して使用されます。
「備忘録」という言葉がありますが、これはメモや議事録を意味します。
備忘という言葉が生まれたころには、備忘の手段は筆記に限られていたことでしょう。
しかし、現代では録音や録画なども、備忘のための手段になりえるのです。
また、「兼ねて」は「兼ねる」という動詞が活用されたものです。
「兼ねる」は、「ひとつのもので二つの働きを持つ」を意味します。
これは、単純に言えば「あわせて」や「ついでに」などのニュアンスで使用できる言葉なのです。
「備忘を兼ねて」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「備忘を兼ねて」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、あなたがWeb会議を開催したとします。
その会議では、後で見返せるように、会議の内容を録画することにしたのです。
そのため、参加者に事前に録画することを宣言しようと考えました。
このような場合には、「備忘を兼ねて、会議を録画いたします」と述べるとよいでしょう。
これにより、「忘れた時に備えて」との目的を宣言したうえで、会議の録画をアナウンスできるのです。
この言葉を使用する際には、「兼ねて」の使い方に注意しましょう。
「兼ねる」とは、本来は二つの用途がある場合に使用します。
そのため、何かと「あわせて」や何かの「ついでに」との意味を持つのです。
そのことを認識したうえで、上手に使いこなす必要がある言葉だと言えるのです。
「備忘を兼ねて」を使った例文
「備忘を兼ねて」を使った例文を挙げます。
例文のように、具体的な備忘の手段などと組み合わせて文章を構成すると、自然で分かりやすい表現を作成できることでしょう。
・『備忘を兼ねて録画いたします』
・『備忘を兼ねてメモを取ろうと思います』
・『備忘を兼ねて録音いたしますことを、お許しください』
「備忘を兼ねて」の類語と敬語での言いかえ
「備忘を兼ねて」の類語と敬語を解説していきます。
「備忘を兼ねて」の類似表現
「備忘を兼ねて」の類似表現には、「忘れた場合に備えるついでに」があります。
これは、全体の意味を平易な言葉に置き換えたものですが、同じような使い方のできる類似表現だと言えるでしょう。
「備忘を兼ねて」の敬語表現
「備忘を兼ねて」を敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「備忘を兼ねまして」に言いかえできます。
まとめ
このように「備忘を兼ねて」は、忘れた場合に備えることを表現するフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。