「謹んでご案内申し上げます」を解説していきます。
恥をかかないよう、正しい敬語を覚えていきましょう。
「謹んでご案内申し上げます」とは?
「謹んでご案内申し上げます」は、こちらから連絡をおこなう際の言い方です。
へりくだって、お知らせを述べる言い回しになります。
「謹んで」は文頭に付ける、うやうやしい前置きです。
お辞儀をしながら物を申す、低い姿勢をあらわします。
低姿勢でこちらから招待状の発送や、連絡をおこなう場合に使います。
「謹んでご案内申し上げます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「謹んでご案内申し上げます」は会話文ではなく、ビジネス文書で使います。
会社の記念式典や、新商品の発表会など、イベントの招待状を送るときにも利用します。
また事務所移転のお知らせなど、社屋が引っ越しするときの挨拶状にも応用できます。
いずれも特別な場合に用いるので、わきまえて使うことがおすすめです。
日常使いをしたいなら、他のカジュアルな表現も覚えておきましょう。
「謹んでご案内申し上げます」を使った例文
・『ご参加くださいますよう、謹んでご案内申し上げます』
・『ご来臨くださいますよう、謹んでご案内申し上げます』
・『この度、移転する運びになりました。謹んでご案内申し上げます』
「謹んでご案内申し上げます」の類語や敬語での言いかえ
言いかえとして「書中をもちましてご案内申し上げます」があります。
「書中をもちまして」はビジネス文書のみで用件を伝えることを、深くお詫びするフレーズです。
「略儀ながら書中をもちまして」と書くこともあります。
「謹んでご案内申し上げます」の類似表現
「謹んでご案内申し上げます」の類語として「ご案内いたします」や「ご案内します」もあります。
こちらはシンプルなため、直接お客様を会場にお連れするときに使います。
会話文で使える、親しみやすい表現です。
「謹んでご案内申し上げます」の敬語表現
「謹んでご案内申し上げます」を丁寧に言いたいなら「ご査収くださいますようお願い申し上げます」といいます。
お手数ですが、どうぞお受け取りくださいという訳があります。
「ご査収の程よろしくお願い申し上げます」ともいいます。
「謹んでご案内申し上げます」の返答や返信例
「謹んでご案内申し上げます」は新社屋の完成や、記念式典のお知らせなど、大きな行事のお知らせで用います。
そのため好ましいニュースであれば、お礼のひと言を伝えておきましょう。
「この度は誠におめでとうございます」と思いを伝えておきます。
華やかな席に、いい言葉を添えておきましょう。
まとめ
「謹んでご案内申し上げます」の意味と使い方を学びました。
この表現はビジネス文書の末尾に使われます。
案内状や招待状、その他のお知らせをへりくだって伝える言い回しです。
かた苦しい表現なので、適切な場で使ってみてください。