「思いつかれる」という言い回しについての解説です。
「思いつかれる」とは?意味
「思いつかれる」は、第3者が思いつくことに対して敬意を示す言葉です。
このワードは、○○されると言いう言い回しの変化のことで、されるというのは、第3者の動作を意味します。
よって、「思いつかれる」は第3者の思いつくという動作について敬意を示して第3者の思い付きであると周囲に述べているのです。
「思いつかれる」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「思いつかれる」は、あくまで自分ではなく、自分ではない第3者が思いつきで何かを発した際に使用します。
そのうえで、このワードは敬意を示しているわけですから、思い付きだとと第3者が述べる場合、第3者は敬意を向けられる人物でなければならないのです。
つまり、第3者が思いつきを発した際、その人物が別に大したことが無い人物の場合、わざわざ、思いつかれると言って敬意を示す必要はなく、第3者の思い付きであると公言すれば、良いわけです。
「思いつかれる」を使った例文
・『部長が何か妙案を思いつかれるご様子です』
「思いつかれる」の返答や返信例
思いつかれるの返事については、何を第3者が思いつき発言したかです。
なので、発言内容が正しいのであれば、「発言に賛同します」という具合に返事をすれば、思い付きについて賛成したとみなし、「発言に賛同しない」と言えば、反対したとみなします。
なお、「思いつかれる」は、現在進行形で言葉を発して第3者が発言したことになるので、過去の話にしたいのであれば、「思いつかれた」と言って、第3者が過去にこんなことを発言したと公言してから、過去の発言に賛成するなり、反対するなりをするとよいでしょう。
まとめ
「思いつかれる」については、第3者の思い付きによる発言をただ単に敬語で表現し敬意を示しただけです。
なので、このワードだけであれば第3者の現在進行形の思い付きの発言で「思いつかれた」とすれば、過去の発言においての思い付きです。
では、なぜ、第3者の思い付きの発言に敬意を示すかですが、社長とか、部長のように会社内で発言した際の権限が強い人物に対しては敬意を示すことで自分と言う存在を下手にすることで会社を円滑に回そうという社会のルールにより、敬意を示すのです。
逆を返せば、社長の意見は別にどうでもよく、社員ファーストな会社においては、「思いつかれる」というワードでいちいち偉い立場にある人を尊重することはないです。
つまり、社員ファーストの場合、社員が一番偉く、社員の中でも成果を上げている人物が敬われるべきだという場合は、逆に社長側が社員に対して、「思いつかれる」という逆転現象が起きるので、このワードはあくまで敬うべく人が存在し、その人を敬おうという風潮でない限り、会社ではあまり使用しないでしょう。