「せっかくご提案いただきましたが」を解説していきます。
適切なビジネス敬語を知って、仕事力を上げていきましょう。
「せっかくご提案いただきましたが」とは?
「せっかくご提案いただきましたが」は、相手の提示したプロジェクトを断る言い方です。
意見やアイデアを頂戴したものの、条件にあわず採用を見送るときに使います。
助言や申し出を阻むときの言い方です。
「せっかくご提案いただきましたが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「せっかくご提案いただきましたが」は、先方の営業や依頼を断るときの言い方です。
ただネガティブな印象を与えやすく、冷たく聞こえてしまうこともあります。
先方とのこれからの関係を考えるのであれば、もう少しソフトな言い方に整えておきたいです。
「せっかくご提案いただいたのに、大変申し訳ございません」と区切ってから「今回は弊社の都合で、見送らせていただきます」などと続けると、やんわりお断りすることができます。
角の立たない言い回しを心がけておきたいです。
「せっかくご提案いただきましたが」を使った例文
・『ご提案いただき、ありがとうございます。今回は辞退させていただきます』
・『今回は見送らせていただきます。せっかくのご厚意、誠に申し訳ございません』
・『せっかくご提案いただいたのに、恐縮でございます』
「せっかくご提案いただきましたが」の類語や敬語での言いかえ
「せっかくご提案いただきましたが」の言いかえとして「せっかくのご厚意」という言葉があります。
「せっかくのご厚意を無駄にしてしまい、申し訳ありません」のように使えます。
相手の温かい言動に対して、感謝を述べる言い方です。
「せっかくご提案いただきましたが」の類似表現
似たような表現に「丁寧にご提案いただき」もあります。
「丁寧にご提案いただき、ありがとうございます」とお礼を述べてから「せっかくのお申し出ですが、あいにくご要望に沿いかねます」と続けて、こちらの思いを伝えていくといいでしょう。
「せっかくご提案いただきましたが」の敬語表現
さらに丁寧に言いたいのなら「お手間を取らせてしまい」もあります。
「お手間を取らせてしまい申し訳ございません」と、後に文を繋げて使います。
この後にお断りのフレーズを入れていくと、丁寧にこちらの主張を伝えられます。
「せっかくご提案いただきましたが」の返答や返信例
この場合あまりしつこい回答を返すと、先方の負担になることもあります。
「ご丁寧なお言葉、ありがとうございます」とひとまずお礼を述べて「承知いたしました。
今後とも末永いお付き合いの程、よろしくお願いいたします」と繋げていきます。
シンプルに返すのが、次のビジネスにつなげるコツです。
まとめ
「せっかくご提案いただきましたが」の意味と使い方をおさらいしました。
こちらは依頼を断るときの文言です。
人によっては冷たく受けとめられてしまうため、ポジティブな表現を挟みつつ用いていくのがおすすめです。
ワンクッション挟みながら、先方との良い関係を築いていきましょう。
