この記事では、ビジネスシーンでも使われることの多い慣用句の「慙愧の念に堪えません」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。
「慙愧の念に堪えません」とは?意味
「慙愧の念に堪えません」の読みは、「ざんきのねんにたえません」で、「自分の行いや過ちを、自分自身や他人に対して恥じる気持ちに、堪えることが出来ない」との意味で、簡単に言えば「自分の行いを残念に思い、恥ずかしく思うこと」です。
「慙愧の念に堪えません」の慣用句を、構成する言葉毎に分解し、少し詳しく説明します。
まず、余り聞きなれない言葉の「慙愧」ですが、元は仏教用語で、その意味は「自分の行いや過ちを、自分自身や他人に対して恥じる心」を意味します。
また「念」も、元は仏教用語で、「思いや、気持ち」を意味する言葉です。
そして最後の「堪えません」は「堪えます」の否定形で、「堪えることができない」の意味です。
以上、三つに分解した言葉を繋ぐと、「慙愧の念に堪えません」とは「自分の行いや過ちを、自分自身や他人に対して恥じる気持ちに、堪えることが出来ない」との意味になるのです。
「慙愧の念に堪えません」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この「慙愧の念に堪えません」の慣用句は、大きな間違いや、大きな失敗を犯した際に、謝罪する言葉として使われます。
ただし、この慣用句は、ちょっとした間違いや失敗に対して「ごめんなさい!」や「すみません!」と軽く謝罪すれば良い場合に使われる言葉ではありません。
ビジネスにおいては、重大な不祥事や、取引先に大きな損失を与えてしまったような場合に、真剣に謝罪する言葉として使われるものです。
「慙愧の念に堪えません」を使った例文
・『不注意から、このような重大な事態を引き起こしてしまったこと、誠に慚愧の念に堪えません』
・『弊社の社員が、世間を騒がす事件を犯したことは、慙愧の念に堪えません』
・『当社の手違いで、お客様に多大なるご迷惑をお掛けしてしまい、慙愧の念に堪えません』
「慙愧の念に堪えません」の類語や言い換え
「慙愧の念に堪えません」は、「忸怩たる思い」や「自責の念にかられる」や「恥じ入る」や「後悔する」や「汗顔の至り」や「遺憾」等と言い換えることが出来ます。
まとめ
「慙愧の念に堪えません」の慣用句は、「自分の行いや過ちを、自分自身や他人に対して恥じる気持ちに、堪えることが出来ない」との意味で、簡単に言えば「自分の行いを残念に思い、恥ずかしく思うこと」です。
重大な不祥事や、取引先に大きな損失を与えてしまったような場合に、真剣に謝罪する言葉として使われるものです。