この記事では「先んじてお送りします」について解説をします。
「先んじてお送りします」とは?意味
何かをする前にあるものを送るという意味です。
「先んじて」は「先んずる」に接続詞の「て」をつなげたもので、ある事柄の前に何かをするという意味です。
たとえば、A社とB社が同じような分野で技術開発をしていたとします。
A社の方がB社よりも、やや進んだ成果を出しています。
そのことを「A社が一歩先んずる」などと表現します。
「お送り」は、物や情報などを相手方に届くようにするという意味の「送る」に、「お」をつけて相手を敬う言い方にしたものです。
「お」は動詞の連用形について、その下に「する」「いたします」などつけた形で使用をすると、謙譲の意を表し、その行為が及ぶ相手を敬うものになります。
「先んじてお送りします」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、何かをする前に何かを送るときに使用をします。
この言葉の前に送るものについて述べられます。
たとえば、会議に使用する資料です。
会議に使用する資料は、会議当日に配ることもあれば、その前に渡してしまうこともあります。
会議が開かれる前に渡しておけば、あらかじめ目を通してくれて、当日は話しがスムーズに進むことが期待できます。
いきなり資料だけ送っても、受け取った側は戸惑ってしまうことでしょう。
そのため、これから送りますという意味合いで「先んじてお送りします」という言葉を使用します。
この表現のまま目上の人に対して述べても悪くはないのですが、もう少し丁寧に表現をすることができます。
さらに丁寧にすると「先んじてお送りいたします」となります。
「いたす」は「する」の謙譲語です。
「お~いたします」の形にすると、謙譲の意を表し、その行為が及ぶ相手に対して敬うものになります。
「先んじてお送りします」を使った例文
・『明後日の会議に先んじてお送りします』
・『出張に先んじてお送りします』
「先んじてお送りします」の返答や返信例
何かが送られてくるので、送られてきたら受け取ったことを伝えましょう。
伝える方法は、メールでも電話でも構いません。
受け取ったものの中身について、間違いがないか、破損していないかを確認してください。
問題があれば、そのことを送った側に伝えて、場合によっては新しいものを送ってもらいます。
封筒に入れる、ポストに投函するなど手間がかかっているので、送ってくれたことに対して感謝も伝えましょう。
まとめ
この言葉は、ある事をする前に何かを送るときに使用をします。
何も伝えずに送られてくると、受け取った側は驚いてしまうので、送る前に連絡をしておくことが望ましいです。