「拝見した限りでは」という言い回しについての解説です。
「拝見した限りでは」とは?意味
「拝見した限りでは」は、見た限りでは、という意味です。
ではなぜ、見た限りでは、と言い出さないのかについてですが、ビジネスの世界では、基本的に相手を敬う姿勢を示す必要性があるため、あえて、見た限りでは、というワードは使用しません。
見た限りではは、単なる事実を述べているだけで文章的には、相手を敬ってません。
だから、ビジネスでは相手を敬う謙譲語とか、丁寧語という敬語を用いて、「拝見した限りでは」と文章を構築するのです。
「拝見した限りでは」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「拝見した限りでは」という言い回しは、ビジネスにおいては、相手の人が目上の人だから敬っておこうという風に考えた場合、使用します。
このワードを使用しておけば、相手を敬うことになりますのでビジネスマンはこのワードをよく使用します。
そのうえで注意点を挙げますと、このワードはお客様に上司という具合に自分よりも格が上の人物に対しては有効ですが、自分よりも格下に使用した場合、意味をなさないワードで逆に格下の相手に対して丁寧に見た限りではと述べていますので気味悪がられるでしょう。
「拝見した限りでは」を使った例文
・『拝見した限りでは、損傷は見られませんのでそのままお誓いいただいても問題ありません』
「拝見した限りでは」の返答や返信例
「拝見した限りでは」についての返事は、見た限りがどうであったかが返事になります。
たとえば、商品をビジネスマンや修理事業者が見た限り、損傷がない場合、部品交換で修理をしたのであれば、修理をしてもらった側の返事は、「ありがとうございます」とか、「本当に修理できましたか?」などのほか、「故障した原因は何でしょう」ということも答えです。
このワードは、見た限りどうだという部分が相手側が返事をする部分になり、見た限り問題ないと言われたのであれば、その言葉を信じるか否かというのが答えです。
まとめ
「拝見した限りでは」は、要は見た感じはとか見た限りはという意味なんですが、ビジネスではこのようなワードは使用することは不適切になります。
なぜなら、お客様に対して対等であると接するか、お客様を敬うかという部分がありますのでお客様を敬う気持ちがあるのであれば、「拝見した限りでは」と言ってへりくだる必要があるのです。
へりくだりの重要性ですが、これは、お客様に対する印象が重要である場合へりくだりを行い、相手側に対して低い姿勢で接するのです。
ですが、お客様側はこのへりくだりの姿勢をあえて逆手に利用してお客様は神様であるというような感じで接するお客様もいるので実のところ、「拝見した限りでは」というワードはお客様側が自分はお客であり神だという錯覚をしてしまう、もしくは、端からそのつもりで接するトリガーを作るきっかけになるということです。