この記事では、ビジネスシーンでも使われることの多い言葉の「道中お気をつけて」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。
「道中お気をつけて」とは?意味
「道中お気をつけて」の読みは、「どうちゅうおきをつけて」で、「旅の途中や、旅路に気をつけて」と言う意味の丁寧な表現です。
「道中」は「旅の途中」や「旅路」を意味する言葉で、「お気をつけて」は「注意してや、用心して」を意味する「気をつけて」に丁寧語表現の接頭辞の「お」が付けられた言葉です。
従って、「道中お気をつけて」は「旅の途中や、旅路に気をつけて」の意味の、丁寧な表現となるのです。
この言葉は、旅行や出張を無事に終えて戻ることを祈る言葉として使われるものです。
この「道中お気をつけて」の後ろには、動詞が付けられて、「道中お気をつけてお越しください」等と使われます。
「道中お気をつけて」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「道中お気をつけて」の言葉は、先にも記した通り、丁寧な表現ですが、敬語ではありません。
従って、上司などが出張に出かけられる際に、「道中お気をつけて」だけでは敬語表現としては適切とは言えません。
上司が出張帳に出かけられる際に、かける言葉としては「道中お気をつけていってらっしゃいませ」ときっちりと最後まで敬語表現になる言葉を添えることが大切です。
また「道中」は少し古臭い感じのする言葉なので、それを「遠方へのご出張」や「海外へのご出張」等と言い換えても良いでしょう。
ちなみに、先に記した「道中お気をつけてお越しください」の例は、敬語表現で取引先の方が、自社にお越しになる際に、かける言葉として適切な表現です。
「道中お気をつけて」を使った例文
・『本日は、ご苦労様でした。道中お気をつけてお帰りくださいませ』
・『ご足労を掛けて申し訳ございません。道中お気を付けてお越しください』
・『2週間に渡る海外出張ご苦労様です。道中お気をつけて行ってらっしゃいませ』
「道中お気をつけて」の類語や言い換え
「道中」の類語としては「途中」や「道すがら」や「行く途中」等が挙げられます。
従って、「道中お気をつけて」は「途中お気をつけて」や「道すがらお気をつけて」や「行く途中お気をつけて」等と言い換えることが出来ます。
また「お気をつけて」の類語としては、「ご注意して」や「ご用心して」等が挙げられるので、「道中ご注意して」や「道中ご用心して」と言い換えることも出来ます。
まとめ
「道中お気をつけて」は「旅の途中や、旅路に気をつけて」の意味の、丁寧な表現です。
丁寧な表現ですが、敬語表現ではないので、上司等が出張に出かけられる際にかける言葉としては、「道中お気をつけて行ってらっしゃいませ」と敬語表現の動詞を添えて、きっちりと表現することが大切です。