「ご所望にあずかる」という言い回しについての解説です。
「ご所望にあずかる」とは?意味
「ご所望にあずかる」は、ビジネスなどにおいて相手側がこちらに対して何かを望んでいるという意味です。
ご所望が希望することで、あずかるという部分が、希望するものを授ける者側の視点で相手側が希望したことについて要望を預かり受けるという意味になります。
なので、このワードは、企業であれば、お客さんが新商品のカタログを「ご所望する」という行為を起こし、それをかなえるのが企業で、企業がカタログを渡すという行為に打って出るのが「ご所望にあずかる」です。
「ご所望にあずかる」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご所望にあずかる」は、自分たちの企業について要望が出されたという意味で使用し、自分たちが顧客の人や他社の希望を叶えるという意味で使用します。
そのため、注意すべく点は、このワードは相手側が絶対にあなたたちにかなえてほしいですと願い出てないといけません。
つまり、相手側が別に君たちでなくとも他の企業にお願いするからいいや、という姿勢であれば、このワードは成立していないのでこのワード自体使用できません。
「ご所望にあずかる」を使った例文
・『200個もの紅白饅頭の発注をご所望にあずかる』
・『ご所望にあずかるが、とても顧客の方の要望をかなえられそうにない』
「ご所望にあずかる」の返答や返信例
「ご所望にあずかる」は、すでに返事においては、希望されているということで相手側に対する返事はなく、厚意が返事になります。
よって、相手側が希望したものを用意するというのが返事になり、用意できないというのも一応返事になります。
ただ、このワードは、相手側が望んでいることを強く周囲に言うワードなので、相手側が望んでいることを完遂できないということも周囲に伝えてしまうので、できないというのは事実においては、企業の敗北を意味します。
まとめ
「ご所望にあずかる」というワードは実はかなり怖いワードでして、企業側からお願いをされていてかつ頼りにされているわけですから、できませんと言い出すとどうなるかです。
出来ませんと言い出せば、おそらく、企業に対して以来をした人物は、残念に思うのと同時に、それほど大変な仕事なのかという疑問も持つでしょう。
そして別の会社にお仕事を引き受けてもらい、その会社がお仕事を完遂させ、満足のいくものを提出したとなれば、このワードは、最初に「ご所望にあずかる」と自覚があり、頼りにされている企業だと自覚があった側の信頼と実績の両者が別の会社に移行するので、このワードは実のところ、頼られている側から見れば呪いのようなものであると言い切れます。