この記事では、「お変わりなくお過ごしのことと存じます」の意味を分かりやすく説明していきます。
「お変わりなくお過ごしのことと存じます」とは?意味
「お変わりなくお過ごしのことと存じます」は、「最後に会ったときや、連絡したときから、何も変わらずに毎日過ごしていると思っていることを伝える挨拶の言葉」という意味です。
メールやが手紙などで、冒頭の挨拶文として使われます。
相手や相手の家族の健康や、仕事がうまくいっているかなどを気遣う時に使われます。
あくまで推測によるものですが、明らかに相手に災難や不幸があった時には使えません。
特に悪い知らせがなく、近況がはっきりしない相手に使いましょう。
文法的に誤りはなく、目上の人から旧友まで幅広く使えます。
「お変わりなくお過ごしのことと存じます」の成り立ち
「お変わりなくお過ごしのことと存じます」は「お変わり+なく+お過ごし+の+こと+と+存じます」で成り立っています。
「お」は相手の動作や状態を敬う接頭辞、「変わり」は動詞「変わる」の連用形が名詞化した言葉で「普段と違った状態」という意味、「なく」は形容詞「ない」の連用形、「お」は尊敬の接頭辞、「過ごし」は「過ごす」の連用形で「日々を暮らす」という意味、「の」は助詞、「こと」は前の意味を強調する言葉、「と」は助詞、「存じます」は「思う」の謙譲語「存ずる」の丁寧語です。
尊敬語と謙譲語、丁寧語が含まれていますので、目上の人に使えます。
「お変わりなくお過ごしのことと存じます」の言葉の使い方や使われ方
「お変わりなくお過ごしのことと存じます」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
『〇〇様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます』
目上の人や取引先の人など、相手を敬いながらも敬う時に使われます。
『皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしのことと存じます』
ある組織に代表して挨拶文を送る時に使われます。
「お変わりなくお過ごしのことと存じます」の類語や言いかえ
「お変わりなくお過ごしのことと存じます」の類語や言いかえは以下の通りです。
「お変わりなくお過ごしのことと拝察いたしております」
「拝察」は「気持ちや事情を察する」という意味です。
「いたす」は「する」の謙譲語、「おります」は「います」の丁重語です。
「お変わりなくお過ごしのこととお慶び申し上げます」
「お慶び申し上げます」で、「めでたいと思う」という意味で、相手の健康を祝う意味になります。
まとめ
今回は「お変わりなくお過ごしのことと存じます」について紹介しました。
「お変わりなくお過ごしのことと存じます」は「最後に会ったときから変わりなく過ごしていることを確認する挨拶の定型文」と覚えておきましょう。