「生前中のご厚誼に深く感謝申し上げます」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「生前中のご厚誼に深く感謝申し上げます」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、ビジネスで使われることもある言葉の「生前中のご厚誼に深く感謝申し上げます」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。

「生前中のご厚誼に深く感謝申し上げます」とは?意味

「生前中のご厚誼に深く感謝申し上げます」とは、「故人が生きていた時に、親しくお付き合いしてもらったことに感謝する」を意味する丁寧な敬語表現で、慣用句と言える言葉です。

「生前中のご厚誼に深く感謝申し上げます」の言葉を分解して、少し詳しく説明したいと思います。

まず「生前中」「生きていた時」の意味で、人が亡くなった後に、生きていた時のことを指して使われる言葉です。

またこの慣用句でキーと言える言葉の「ご厚誼」の読みは、「ごこうぎ」で文字通りの意味は「厚いよしみ」、言い換えると「親しいお付き合い」を意味する「厚誼」に敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。

そして、最後の「深く感謝申し上げます」は言うまでもなく、「深い感謝の気持ちを表明します」と言った意味の非常に丁寧な敬語表現です。

以上のことから、「生前中のご厚誼に深く感謝申し上げます」とは、「故人が生きていた時に、親しくお付き合いしてもらったことに感謝する」との意味の丁寧な敬語表現となるのです。

「生前中のご厚誼に深く感謝申し上げます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「ご厚誼」の言葉は、ビジネスシーン等で、メールや手紙の最後の締めの挨拶として、「ご厚誼のほどお願い申し上げます」等の表現で、しばしば使われる言葉です。

しかし、「生前中のご厚誼に深く感謝申し上げます」は、遺族が亡くなった身内と相手の方の「生前のご厚誼」に対して「感謝する」場合や、亡くなった方の自分に対する「生前のご厚誼」を遺族の方に「感謝する」場合の限定されたシーンで使われる慣用句です。

遺族側が使うシーンとしては、葬儀の参列者にお礼の挨拶をする際に、締めの言葉として使われたり、喪中はがきの挨拶文が挙げられます。

また故人に生前に「ご厚誼」を得ていた人が使うケースとしては、葬儀に参列できずに弔電を送る場合に、その電文内で使われたりします。

ビジネスシーンにおいても、社葬等の大規模な葬儀では、友人や社員代表がスピーチすることも多く、そんな場面でも、同様に使われている慣用句です。


「生前中のご厚誼に深く感謝申し上げます」を使った例文

・『生前中のご厚誼に深く感謝申し上げますと共に、謹んでご冥福をお祈り申し上げます』
・『生前中のご厚誼に深く感謝申し上げます。本日はお忙しい中、葬儀に参列いただき、誠にありがとうござくぃました』

「生前中のご厚誼に深く感謝申し上げます」の類語や言い換え

「ご厚誼」の広い意味での類語は色々ありますが、「生前中のご厚誼に深く感謝申し上げます」の慣用句が、葬儀等の非常に厳粛な場面で使われる言葉なので、安易に類語に言い換えるべきではないと言えます。

しかし、あえて言い換えるとすれば「生前中のご厚情に深く感謝申し上げます」が適切と言えるでしょう。

まとめ

「生前中のご厚誼に深く感謝申し上げます」とは、「故人が生きていた時に、親しくお付き合いしてもらったことに感謝する」ことを意味する丁寧な敬語表現の慣用句です。