「相成りました」とは?
使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「相成りました」とは?
「相成りました」は、「あいなりました」と読みます。
「相成る」は「なる」と同じ意味です。
ここで使用される「相」には、特に意味がないと考えるとよいでしょう。
「相成りました」と「なりました」は同じ意味なのです。
しかし、特に「なりました」と意味の違いがない「相成りました」は、ビジネスでも使用される場合があります。
これは、フォーマルな印象を出したい場合に「なりました」を「相成りました」に言いかえて使うのです。
そのため、スピーチや式典など、少し日常から離れた場面で使用されるフレーズだと言えるのです。
「相成りました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「相成りました」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたの会社で式典を行うことになったとします。
その式典は、創立100周年を祝うものでした。
そしてあなたは、その挨拶を行うことになったのでした。
このような場合には、「弊社は創立100周年を迎えることになりました」と述べるよりも、「弊社は創立100周年を迎えることに相成りました」と述べたほうがよいでしょう。
この少しの言いかえをするだけで、格式ばった印象の表現にできるのです。
この言葉を使用する場合には、印象以外に効果がないことに注意しましょう。
特に意味を持たないフレーズですの、通常会話のレベルでは使用しないほうがよいと言えます。
「相成りました」を使った例文
「相成りました」を使った例文を挙げます。
「なりました」との語尾を「相成りました」に変更するだけで、フォーマルな印象になるのが分かるのではないでしょうか。
・『弊社は創立100周年を迎えることに相成りました』
・『議論の結果、このような方針に相成りました』
・『多くの意見を集約した結果、採用を見送ることに相成りました』
「相成りました」の類語や言いかえ
「相成りました」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「相成りました」
「相成りました」の類語には「なりました」があります。
これは印象が異なるだけで、同じ意味の言葉として使用できます。
「あいなり申した」
また、「あいなり申した」も「相成りました」の類語と言えます。
しかし、ここまでくると時代劇の世界になってしまうので、通常使う事はないでしょう。
まとめ
このように「相成りました」は、「なりました」を意味する言葉です。
フォーマルな場面などで、意図的に重厚な表現にしたい場合に使える言葉なのです。