この記事では、「心身ともに疲労」という言葉についての意味、使い方や注意点、例文や言い換えについて詳しく解説していきます。
「心身ともに疲労」とは?
「心身ともに疲労」は、「しんしんともにひろう」と読みます。
「心身」は「心とからだ、精神と身体」という意味があります。
「ともに」は、「一緒に、合わせて」という意味です。
「疲労」は、「疲」+「労」の文字の組み合わせで、「疲」は「つかれる、衰える、力が弱る」といった意味があり、「労」は「苦労する、疲れる、いたわる」といった意味になります。
つまり、「心身ともに疲労」は、「心も体も疲れて、弱っている状態」という意味合いの言葉です。
「心身ともに疲労」の使い方や注意点
緊張やストレス、長時間の労働などが続き、朝目覚めても体がだるく、重く感じる状態。
目覚めも悪く、ベッドから起き上がれない。
そんな状態は、すでに「心身ともに疲労」であると言えるでしょう。
言葉の使い方としては、難しさや注意点はありませんが、「心身ともに疲労」の状態であるのならば、注意すべきは「健康状態」と言えるでしょう。
つまり、「不健康な状態」を言い表している言葉と受け取ることが出来ます。
「心身ともに疲労」を使った例文
・『数ヶ月に及ぶプロジェクトは成功を収めたが、心身ともに疲労していることは間違いない』
・『長期間の在宅介護で心身ともに疲労しているが、家族のしあわせを第一に考えていきたい』
・『毎日長時間残業を強いられ、心身ともに疲労した。転職を考えている』
精神と身体のどちらも疲労してしまうと、正しい判断も難しくなり、身体もいう事をきかなくなります。
そうならないように、さらに頑張ってしまうという悪循環に陥りやすくなってしまうものです。
「心身ともに疲労」の類語や言いかえ
・『心身ともの疲弊する』
・『心身ともにすり減る』
・『心も身体も疲れ切って』
・『憔悴し切って』
どの表現も「心身ともに疲労」と同様のニュアンスになります。
「心をすり減らす」、あるいは、「身をすり減らす」といった個別の表現でも使われています。
また、「すり減らす」のイメージから、「身を粉(こ)にして」という表現もあります。
「憔悴」は「しょうすい」と読み、「心配事や体調不良から、心身ともに弱り果てること」という意味合いがあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「心身ともに疲労」は、心と身体に大きな負担が生じた時に見られる、「心身の不調」を言い表した言葉です。
この状態は、健康上に問題が起きやすく、場合によっては病の原因になりかねません。
「心身ともに疲労」になってしまった「原因」を改善していく必要があります。
心身は休養で回復できる可能性がありますが、「原因」は休養しても改善されません。
不安や心配事をひとりで抱え込まないように心がけること。
また、そういう人を見かけたら、思いやりの行動を差し伸べることが大切になるでしょう。