この記事では「諸般の事情により閉店」という言葉について説明していきます。
「諸般の事情により閉店」とは?
いろいろな事柄によって店を閉じることになったという意味の言葉です。
「諸般の事情により閉店いたします、長い間ありがとうございました」という使い方が一般的で、長い間は「15年の間」とするようなこともあります。
明らかにできる理由がある場合は「ビル取り壊しのため閉店します」と言うような言葉がかわりに使われます。
張り紙で使うケースが多い言葉で、発声して使うことはメインではないといえます。
「諸般の事情により閉店」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「閉店」であるため店を閉じる際に使われますが、この場合店の規模やチェーン店かなどは問われません。
会社と取引関係のある店舗との会話であればもう少し理由を明らかにできるケースが多いと言えるでしょう。
接客においては発声して使うケースは少なく、店頭に張り紙をすることが多くなります。
案内放送で伝える事はまずありません。
会社においては「諸般の事情により事業は終了いたしました」などとなります。
こちらももう少し理由を明確に伝えることが多いといえます。
「諸般の事情により閉店」を使った例文
・『当店は諸般の事情により4月30日に閉店することになりました、長い間ありがとうございました』
基本的な使い方で日付は閉店という言葉の前につけることが多くなります。
・『諸般の事情により閉店いたしました』
閉じた店において張り紙として使われるケースです。
この場合既に店は閉じています。
・『諸般の事情により閉店時間を変更させていただきます』
閉店時間が代わるという使い方です。
こちらも掲示、張り紙で使うことになります。
「諸般の事情により閉店」の類語や敬語での言いかえ
「諸事情により閉店」「様々な事情により閉店」などが明確に理由を説明していないケースの類語で、理由を挙げているケースも類語と言っていいでしょう。
「諸般の事情により延期」「諸般の事情により発売中止」など理由を伝えられず閉店以外のケースも近いといえます。
「諸般の事情により閉店」の類似表現
「やむにやまれぬ事情により閉店」「諸々の事情により閉店」とすることもできますがポピュラーとは言い難いでしょう。
「諸般の事情により閉店」の敬語表現
「諸般の事情により閉店いたします」とするのが敬語表現で「諸般の事情により閉店」そのものは敬語にする言葉ではありません。
「諸般の事情により閉店」の返答や返信例
言葉として返答できないケースも多いですがねぎらいの言葉をかけるのがベターでしょう。
まとめ
諸般の事情により閉店という言葉は事情が多岐にわたって説明しきれない状況で店を閉じると言うケースで使われます。
理由が明確なときには使われません。