「ポテンシャル採用」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言いかえ方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「ポテンシャル採用」とは?
はじめに「ポテンシャル採用」の意味を解説していきます。
「ポテンシャル」は英語の「potential」です。
これは「潜在能力」を意味する言葉です。
「潜在している能力」とは能力とも呼べません。
能力は、顕在化して初めて能力と呼べるのです。
ポテンシャルは「潜在能力」と翻訳されることが多いですが、能力の可能性にすぎないのです。
ここでは「ポテンシャル採用」と表現しています。
これは、具体的な能力ではなく、「潜在能力」をもとに採用されたこと、採用することを示す言葉なのです。
「ポテンシャル採用」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「ポテンシャル採用」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたの会社で人材を募集したとします。
あなたの会社では教育制度がしっかりしているため、どのような人材でも一人前にできました。
そのため、現在の能力よりも、将来の可能性を見据えた素質を重視して採用していました。
このような場合には、「弊社ではポテンシャル採用しております」と求職者に説明できます。
これにより、現在の能力を重視しない事、それよりは素質を重視することを伝達できるのです。
この言葉を使用する場合には、悪意をもった使用方法に注意しましょう。
「あなたはポテンシャル採用なんですね」と言われた場合、これは褒めているわけではないのです。
現在の能力が低いことを皮肉っている可能性があるので、注意するとよいでしょう。
「ポテンシャル採用」を使った例文
ここでは「ポテンシャル採用」を使った例文を挙げていきます。
・『弊社では、ポテンシャル採用しております』
・『あなたは、ポテンシャル採用だったのですね』
・『ポテンシャル採用には、良い面と悪い面がある』
「ポテンシャル採用」の類語や敬語での言いかえ
それでは「ポテンシャル採用」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「ポテンシャル採用」の類似表現
「ポテンシャル採用」の類似表現について解説します。
「ポテンシャル採用」は「潜在能力採用」と言いかえられます。
これはカタカナ英語を翻訳しただけなので、同じ意味で使用できる言葉になります。
「ポテンシャル採用」の敬語表現
「ポテンシャル採用」を敬語表現にすることはできません。
敬語表現にする場合は、組み合わせる言葉で表現する必要があるのです。
たとえば「ポテンシャル採用いたします」のように、動詞部分を謙譲表現にする方法があります。
まとめ
このように「ポテンシャル採用」は、潜在能力による採用を示す言葉です。
普通の意味の場合と、皮肉で使用される場合があるので、注意するとよいでしょう。