「心構え」とは具体的に何を指すのでしょうか。
今回は、「心構え」の意味と類似表現について解説します。
「心構え」とは?
「心構え」とは、「物事に備えた心の準備」を意味する言葉です。
「心構え」の使い方や使われ方、使うときの注意点
これからくる未来がどのようなものであるのかは誰にもわかりませんがある程度の予測や予想により未来を想定することは可能です。
想定される未来に対しては漫然と構えるのではなくある程度の準備や覚悟が求められます。
「未来に訪れる物事に対して決めておく心の覚悟」が「心構え」です。
ある字体に対処できるように整えたり体制を撮ったりすることを「構える」といいます。
武道では相手がどのような動きをしてもいいようにあるいは次の動作につながるように有利な姿勢を取ることを「構える」と表現しますが「心構え」は「物事に対処できるよう整える心の準備」を指します。
ある物事に直面したとき、心がどのような状態であるかによって対応が大きく異なります。
そうなることをまったく予想していなければあわててしまい冷静に対処できませんが、ある程度そのような物事が起きると予想しあらかじめ心も準備しておけば慌てることなく冷静に対応できます。
このような「事態に対する心の備え」が「心構え」であり、その場になってパニックになることの内容日頃からあれこれと考えて想定し気をしっかり持っておくことを意味します。
一般的に「心構え」は「心の準備」という意味合いで使われますが、その他にも「具体的な準備」という意味で使われることもあります。
例えば「大地震への心構え」という場合は大地震が起きても慌てないよう心を強く持つことに加え防災グッズの用意や避難経路の確認といった具体的な準備作業も含む表現です。
心を備えるだけでなくできる準備や対策をしておくことでいざというときの心の余裕につながることから心理的な要素以外も含めて「心構え」と表現しています。
「心構え」を使った例文
・『いつ災害が起きてもいいように常に心構えを持っておく』
・『心構えが足りなかったせいでパニックになってしまった』
・『いざというときに役立つのは普段の心構えである』
・『普段から心構えをしておけば冷静に対処できるはずだ』
「心構え」の類語や言いかえ
・覚悟
「迷いを捨て心を決めること」を意味する言葉です。
本来は「悟り」「真理の発見」と言った意味の言葉ですが一般的には「心構え」と同じような意味で使われています。
「心構え」よりもさらに強く心を決めている様子を表します。
・意識を持つ
「物事を意識し考えておく」という意味の言葉です。
ある物事に関心を持つことを意味する言葉であり意識するだけでなく自分ならどうするのか、どうすればいいのかなど準備や考慮の意味合いも含みます。
「心構え」と同じく事態自体が起きる前に考え備えておくときに用いる言葉です。
まとめ
ビジネスではしばしば「心構え」の重要さが語られます。
手遅れにならないよう事前にあれこれと準備し心を決めておくのはとても大切なことです。
あらゆる物事を想定し心の準備をしておきましょう。