みなさんは、「やらずじまい」という言葉をご存じでしょうか。
この記事では、この言葉の意味や使い方、使う際の注意点、例文や言い換えについて、詳しく解説していきます。
「やらずじまい」とは?
「やらずじまい」は、「やらず」+「しまい」という組み合わせの言葉です。
「やりたかったことや、やるべきことがある状況で、そのための行動をとることをせずに終えてしまう、あるいは、その機会を失うこと」という意味があります。
厳しい条件や状況の中で、どんなに目的を達成することが難しくても、「行動」すれば物事が前に進み、目的を達成できる可能性が残ります。
しかし、「行動」しなければ可能性はゼロです。
これが、「やらずじまい」が持つニュアンスです。
「やらずじまい」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「やらずじまい」を使う場面としては、「やるべきことが分かっている」という状況があります。
やるべきこと、やり終えるまでの期限。
これらを十分に理解していたはずなのに、「行動」することをしなかった。
これは、後に悔いが残ることになりがちです。
「やらずじまい」を使った例文
・『親孝行の温泉旅行を計画まではしたのだが、結局やらずじまいとなり、後悔している』
・『夏休みの宿題は、最初の三日で終わらせるつもりでいたが、やらずじまいになった』
どちらも、何をすべきか、いつまでにすべきかを理解していても、結果的に「行動」をやり切ることが出来なかった場面です。
後になって、「あの時、やっておけば良かった」と思うこともしばしば。
「やらずじまい」の類語
「やらずじまい」と似たような意味合いを持つ言葉として、「出来ずじまい」があります。
「出来ずじまい」は、やろうと思っていたが、結果的に出来ずに機会を逃してしまった様子を表した言葉です。
「やらずじまい」との違いは、「出来ず」という言葉のニュアンスとして、一度は「行動」を試したが目的の達成に至らなかった、というニュアンスを残していることです。
「行動出来ず」と、「達成できず」という意味合いを持っていることが分かります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「やらずじまい」は、目的を達成するための行動を取らずにその機会を失ってしまうことを指します。
人が死を迎え、自分の人生を振り返る時、一番後悔することが「やらずじまい」だそうです。
当時の状況や心境により、「やらない」ことを選択せざるを得なかったのであれば、それは運命としてそれほど後悔しないのかも知れません。
やはり、やれば出来た状況であったのに、「行動する選択をしなかった」ことが、後悔に繋がっているのではないでしょうか。
みなさんなら、どのような選択をするのでしょうか。