「無知の知」とは?使い方や言い換えなど、ビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「無知の知」とは?
「無知の知」は古代ギリシャの哲学者であるソクラテスの有名な言葉です。
これは、自分が全てを知っていると思っていないことを示しています。
自分が全てを知っていると思っている人よりも、自分には知らないものがあることを認識している人のほうが、その差分だけわずかに賢いということを表す言葉です。
これは言葉遊びのようにも感じますが、「知っていないことを知っている」という意味で使用できるのです。
「無知の知」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「無知の知」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが先輩と会話していたとします。
新しい企画を検討するために議論していたのです。
しかし、二人とも初めて取り組むジャンルであり、なんの知識もありませんでした。
数時間をかけて色々議論してみましたが、二人で議論しても解決しないとの結論に達したのです。
このような場合には「まさに無知の知の状態ですね」と述べるとよいでしょう。
これにより、数時間の議論を経て、自分たちが何も知らないということを知り得たことを「無知の知」と上手に言いかえできるのです。
この言葉を使用する場合は、遠回しな表現になることに注意しましょう。
また、少し気の利いた言い回しになるため、ユーモアが通じない場面での使用も避けるべきでしょう。
「無知の知」を使った例文
「無知の知」を使った例文を挙げます。
「知っていないことを知っている」を短く言い直したのが「無知の知」だと理解しておくと、上手に使いこなせることでしょう。
・『まさに無知の知といえます』
・『これではまるで無知の知と同じ状態です』
・『我々の議論の結果は、無知の知にすぎないことに気が付きました』
「無知の知」の類語や言いかえ
「無知の知」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」
「無知の知」の類語には、論語の「知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」があります。
これも言葉遊びのようですが、「知っている事と知らない事を明確に知ること」を意味するので、「無知の知」となじ主旨の言葉と言えるでしょう。
「知っていないことを知っている」
また、「知っていないことを知っている」も「無知の知」の類語と言えます。
こちらは
「無知の知」を平易に言い換えただけのものですが、これはこれで分かりやすい言葉と言えます。
まとめ
このように「無知の知」は、「知らないことを知っている」を意味する慣用句です。
使い方によってはビジネスでの活用場面もあるので、上手に使いこなすとよいでしょう。