この記事では、ビジネスにおいても使われることの多い、「埋めようのない寂寥感」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。
「埋めようのない寂寥感」とは?意味
「埋めようのない寂寥感」の読みは「うめようのないせきりょうかん」で、「埋めることが出来ない静寂の雰囲気」と言う物理的な意味と、そこから転じた「心にぽっかりと穴が開いたような寂しさや喪失感」と言った精神的状況の意味があります。
「埋めようのない」と言う表現は、「埋めようのない空白」や「埋めようのない寂しさ」や「埋めようのない喪失感」等の表現でも使われます。
いずれも「空白」や「寂しさ」や「喪失感」が何か違うことを意識することで、簡単に埋められ、忘れ去ることが出来るほどではない、非常にひどい状態であることを比喩的に表現する言葉です。
「埋めようのない寂寥感」の使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスにおいては、言葉の意味の前者で記した「埋めることが出来ない静寂の雰囲気」よりも、後者の「心にぽっかりと穴が開いたような寂しさや喪失感」を意味する言葉として使われることが多いと言えます。
例えば、地方から就職で都会に出て来た若者や、単身赴任のビジネスマンが、真っ暗なマンションやアパートの部屋に戻ってきた時に、言い表せないほどの「寂寥感」に襲われることがあります。
こうした状況が長く続き、常に侘しさや寂しさが脳裏を過る様な場合に、この言葉が使われます。
またプロジェクトメンバーとして何年か、必死に頑張って来た仕事が、突然プロジェクトが中止となり、ぽっかりと心に穴が開いた気分がし、落ち込み、そこから中々脱せない場合にも、この表現が使われたりします。
こうした仕事上での大きな失敗や、今までの努力が否定される様な状況が発生して「埋めようのない寂寥感」を感じて、そこなら抜け出せないと、うつ病へと進行する恐れもあります。
同僚等にそうした傾向が見られる際には、皆で心を楽しいことや嬉しいことで、少しづつ埋めて上げるような配慮が必要でしょう。
「埋めようのない寂寥感」を使った例文
・『地方から都会に就職で出て来た当初は、埋めようのない寂寥感を味わいました』
・『3年間、必死で研究して来たテーマが、突然中止の命を受けて以来、彼は埋めようにない寂寥感に苛まれています』
「埋めようのない寂寥感」の類語や言い換え
「寂寥感」の類語としては「寂しさ」や「寂寞」や「喪失感」等が挙げられます。
そこに「埋めようのない」を付けて、「埋めようのない寂寥感」の言い換えとすることが出来ます。
まとめ
「埋めようのない寂寥感」は、「埋めることが出来ない静寂の雰囲気」と言う意味と、そこから転じた「心にぽっかりと穴が開いたような寂しさや喪失感」と言った二つの意味があります。
ビジネスシーンでは後者の意味で使われることが多い言葉と言えます。