「知るところではない」とは?
使い方や言い換えなど、ビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「知るところではない」とは?
「知るところではない」は単純に言えば「知らない」を意味する言葉です。
そして、この「知らない」と言う言葉には複数の意味があります。
ひとつは「知識がない」ことを純粋に示すものです。
もうひとつは「関係ない」というような無関心な態度を示すものです。
「知るところではない」という言い方をした場合には、どちらかと言えば後者の意味で使用されることが多いといえます。
関与していない、関係していないなどのトーンで表現したい場合に「知るところではない」という言い回しを使用するのです。
「知るところではない」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「知るところではない」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたの会社と協業していた相手があったとします。
しかし、相手企業は急に協業を解消してきました。
そして、その理由は会社の方針ということで詳細は不明でした。
このようなばあには「相手がなぜ協業を解消したかは、我々の知るところではない」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手の事情を知り得ないことを上手に言い換えできるのです。
この言葉を使用する場合は、使い方や使う相手に注意しましょう。
「知るところではない」は、自分には関係がないかのように聞こえる言葉でもあります。
そのため、意図せずに無責任な印象に聞こえてしまう可能性があるのです。
使う相手や状況には、十分に注意するとよいでしょう。
「知るところではない」を使った例文
「知るところではない」を使った例文を挙げます。
例文のように単純に「知らない」とするよりも「知り得ない」や「無関係」のニュアンスで使うのが「知るところではない」だと把握するとよいでしょう。
・『相手側の事情は、我々の知るところではない』
・『今回の人事の背景は、一般社員の知るところではない』
・『研究開発がどのように行われているかは、営業担当の知るところではない』
「知るところではない」の類語や言いかえ
「知るところではない」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「あずかり知らない」
「知るところではない」の類語には「あずかり知らない」があります。
これも「知らない」をベースにした言葉ですが、同じような意味で使用される言葉だと言えます。
「知る由もない」
また、「知る由もない」も「知るところではない」の類語と言えます。
こちらは、知る手段がない、知る理由がないなど、少しニュアンスが違ってきます。
しかし、「知るところではない」と類似の表現だと言えるでしょう。
まとめ
このように「知るところではない」は、「知り得ない」や「無関係」のトーンで使用される言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉なので、おぼえておくとよいでしょう。