「大きな糧」とは?
使い方や言い換えなど、ビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「大きな糧」とは?
「糧」は(かて)と読みます。
これは、「食物、糧食」を意味します。
人間は食べ物はなければ生きていけません。
そして、食べものがなければ成長もできません。
このようなことから、自分にとって大変役だつもの役立つことを示して「糧」と表現することがあります。
たとえば「失敗を成長の糧にする」などの表現があります。
これは、実際の食べ物を示す訳ではありません。
ここでは、失敗という抽象的なものを示して、「糧」と表現できることがわかります。
このように、「糧」には本来の食べ物としての使い道以外にも役割があります。
そして「大きな糧」と表現した場合には、自分にとって役立つものが大きいことを示す意味で使われるのです。
「大きな糧」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「大きな糧」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたの会社で大きな案件の提案コンペがあったとします。
関係者全員で大変な努力をし、提案に挑みましたが、残念ながら受注には至りませんでした。
このような場面で「今回は受注に至りませんでしたが、我々にとっては大きな糧になりました」と表現できます。
ここでは、受注という直接的な結果には至らなかったものの、その過程で得た知識や経験が、今後の自分達に役立つであろうということを延べているのです。
この言葉を使う場合に注意したいのは、他の糧秣を示す言葉では置き換えできないことです。
「糧」は「かて」と読むことで特別な使い方ができます。
そのため、類語であっても「糧食」、「食糧」、「兵糧」を、「糧」と同じように使えるわけではないのです。
「大きな糧」を使った例文
「大きな糧」を使った例文を挙げます。
例文のように、成長に役立つものを示すのが「糧」だと理解すると、分かりやすく使えるでしょう。
・『今回の失敗は、私たちの大きな糧になるでしょう』
・『受注できませんでしたが、大きな糧になりました』
・『今回の勉強会は、私にとっての大きな糧になったと言えます』
「大きな糧」の類語や言いかえ
「大きな糧」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「よい肥し」
「大きな糧」の類語には、「よい肥し」があります。
これは、よい肥料が成長を促すことから、同じような意味で使用される言葉なのです。
「ばねに」
また、「ばねに」も「大きな糧」の類語と言えます。
こちらを使用するのは、失敗した場合に限定されます。
しかし、失敗を次の成功に活かすという使い方において、「大きな糧」と類似の言葉と言えるのです。
まとめ
このように「大きな糧」は、自分の成長に役立つことを表現するためのフレーズです。
ビジネスでも意外に使う機会が多いものなので、おぼえておくとよいでしょう。
