この記事では、ビジネスでも使われることの多い、慣用句の「耳目を集める」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。
「耳目を集める」とは?意味
「耳目を集める」の読みは「じもくをあつめる」で、「多くの人々の注意や関心を呼び、世間に注目されること」を意味する慣用句です。
ここで使われている「耳目」は、文字通り「耳」と「目」のことで、「見聞きすること」や「見聞きすることで情報を集める人」や「人々の注意や関心」を意味する言葉で、そこから「耳目を集める」は「多くの人々が見聞きする機会が多くなり、それによって注意や関心を呼び、世間に注目されること」を意味する慣用句となったものです。
「耳目を集める」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉のポイントは、ごく狭い範囲の人々の間で、関心や注目を浴びているだけではなく、広く世間一般や比較的広範な業界・団体内で関心や注目されている場合にのみ使われる点です。
また「耳目を集める」は、出来事や事件に対して使われることが多い言葉ですが、ニュースや大きな話題となる様なことを行った人に対しても使われる言葉です。
さらに、「耳目を集める」内容としては、良い出来事や話題に対しても、悪い出来事や話題に対しても使われます。
ちなみに、この慣用句で使われている「耳目」を使った慣用句としては、他に「世間を驚かせること」を意味する「耳目を驚かす」や、「情報を漏らさないようにすること」を意味する「耳目をそばだてる」などがあります。
合わせて覚えておくと便利です。
「耳目を集める」を使った例文
・『あの教授は、ノーベル賞の受賞によって、一躍日本中の耳目を集めるようになりました』
・『かつての三億円事件は、その金額の大きさと、現金強奪の巧妙な手口により世間の耳目を集めた』
・『あの急成長企業の経営戦略は、業界内だけでなく、広く経済・ビジネスの世界で耳目を集めています』
「耳目を集める」の類語や言い換え
「耳目を集める」の類語や言い換えとしては、「今まで知られていなかったことが一躍注目されること」を意味する「日の目を見る」や、「日の目を見る」とほぼ同義語の「光が当たる」や、「脚光を浴びる」や、「世間を賑わす」などが挙げられます。
また、悪い出来事や事柄に対してのみ使われる表現としては、「世間を動揺させること」を意味する「世間を騒がせる」に言い換えることも出来ます。
まとめ
「耳目を集める」は、「多くの人々の注意や関心を呼び、世間に注目されること」を意味する慣用句です。
この慣用句は、その内容の良し悪しに関わらず使われる言葉であり、また出来事や事柄以外にも人に対しても使われる言葉です。