「懇切丁寧」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「懇切丁寧」とは? ビジネス用語【一語】

「懇切丁寧」のビジネスでの使い方についての解説です。

「懇切丁寧」とは?意味

「懇切丁寧」は、細かいところまで気配りができていることを意味します。

なので、この言葉は、自分から「懇切丁寧な仕事」というのではなく、第3者がまるでそのようであるという場合に使用するワードです。

と言いますのも、ビジネスの席などで、自分から、細かいところまで気配りができる仕事をいたします、という人間を信用できますか?というお話になった場合、おそらく信用できないよね?ということになるので、このワードは自分で自分の仕事があたかも、そのようであるように言うために使用しないというわけです。

「懇切丁寧」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「懇切丁寧」は、自分からそのように述べるのではなく第3者のやる仕事などについてそうだと述べる場合に使用します。

なので、注意点においては、自分の仕事を正当化するために使用した場合、しっぺ返しが飛んでくると理解しましょう。

例を挙げますと、「懇切丁寧なお仕事をいたします」と自分から述べたものが、雑な仕事をした場合、気配りができて細かなことまで気が付いた仕事ができていないため、うそをついたとなるがゆえ、このワードは、第3者の仕事をほめたたえる場合に使用するのが理想です。


「懇切丁寧」を使った例文

・『懇切丁寧な仕事に感心する』
・『部長の懇切丁寧な指導に痛み入ります』

「懇切丁寧」の返答や返信例

「懇切丁寧」は、第3者が述べる場合は、相手側の仕事がとても丁寧で気配りが利いているという誉め言葉なので、素直に返事は、「ありがとうございます」でよいでしょう。

なお、自ら自分の仕事が丁寧であると述べる場合「懇切丁寧」と第3者に言ってのけることが一応可能ですが、おそらく返事は、「はっ?なんで、この程度の仕事で丁寧な仕事をしたつもりでいるの?」と辛らつな言葉が返事として帰ってくることもあるので、自分で自分の仕事の出来が良いということでこのワードは使用しないようにしましょう。

まとめ

「懇切丁寧」という言い回しは、要は、第3者のお仕事がとても聞くなりと丁寧な仕事ぶりであると述べるワードで、自分から自分の仕事ぶりがどうであるかを述べるワードではありません。

しかし、中には、「懇切丁寧な仕事ぶりが自慢です」と言ってのけるビジネスマンもいます。

ですが、このワード最近では、自分の仕事ぶりが素晴らしいと言わなくなりつつあり、その理由は、このワードは、自分の仕事が完璧であると言ってのけているため、いわば裁判などの証拠になるのです。

だから、保身をかける場合、自分から自分の仕事は完ぺきであると言わず、このワードは、第3者の仕事ぶりを褒めるワードへと変わったということです。