「心よりお祈り申し上げます」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「心よりお祈り申し上げます」とは?
はじめに「心よりお祈り申し上げます」の意味を解説していきます。
「心よりお祈りする」は「心の底から祈る」という気持ちを表現する定型句です。
比較的や柔らかい印象を持つ丁寧なフレーズとして、ビジネスでもよく使用されます。
また、「申す上げます」は「言う」を意味する言葉です。
これを謙譲語にすることで「申す」になり、さらに丁寧な表現にすることで「申し上げます」になるのです。
これらのことから「心の底から祈ります」との内容を、丁寧な言葉で表現したのが「心よりお祈り申し上げます」だと言えるのです。
「心よりお祈り申し上げます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「心よりお祈り申し上げます」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが取引先に挨拶状を書くことになったとします。
しかし、挨拶状はビジネスメールとは違います。
最後の締め一文を「以上、よろしくお願いします」とは書けないのです。
このような場合には、「貴社のご発展を、心よりお祈り申し上げます」と記載して締めるとよいでしょう。
これは締めの挨拶文の定番フレーズです。
これを基本パターンとすれば、組み合わせで様々なバリエーションを生み出せます。
この言葉を使う場合の注意点は、「心より」と「心から」の選択にあります。
文語調で丁寧語にフィットしやすいのが「心より」だと言えます。
そして、口語調でカジュアルな表現にフィットしやすいのが「心から」なのです。
明確な基準やルールはありませんが、どちらを使うか悩んだ場合は思い出すとよいでしょう。
「心よりお祈り申し上げます」を使った例文
ここでは「心よりお祈り申し上げます」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、通常は祈る対象を先に述べる使い方をします。
・『ますますのご発展を、心よりお祈り申し上げます』
・『皆様のご健康とご多幸を、心よりお祈り申し上げます』
・『貴社のさらなるご発展を、心よりお祈り申し上げます』
「心よりお祈り申し上げます」の類語や敬語での言いかえ
それでは「心よりお祈り申し上げます」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「心よりお祈り申し上げます」の類似表現
まず「心よりお祈り申し上げます」の類似表現について解説します。
「心より」は「心から」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「心よりお祈り申し上げます」の敬語表現
つぎに「心よりお祈り申し上げます」を別な敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
たとえば「心よりお祈りいたします」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「心よりお祈り申し上げます」は、締めの挨拶文の定番フレーズです。
組み合わせにより様々なバリエーションを生み出せるので、覚えておくとよいでしょう。