この記事ではビジネスシーンで使われる「行かれてください」という言葉に付いて解説します。
「行かれてください」とは?意味
「行かれてください」とは移動してくださいという意味の言葉です。
行くの尊敬語として「行かれる」があり、行動を勧める意味の補助動詞である「ください」が合わさってできています。
そのため意味としては行ってくださいという意味の尊敬語になりますが、敬語としては間違っているので注意が必要です。
「行かれてください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
どこかに移動を促す時に使われます。
目的地を指定してそこに移動してくださいという使われ方をすることもあれば、ここですることはなくなったので移動してもいいですよという意味で使うこともあるでしょう。
ただし人に動作を頼む促す際には何々れてくださいという形にするのは間違った敬語の使い方です。
「行かれてください」の正しい敬語表現
行ってくださいを目上の相手にも使える形にする場合、行くという言葉を使いたいなら「お行きになってください」とした方が違和感を与えにくいです。
ただしお行きになってくださいも違和感が全くないとは言い切れず、行くの敬語には行かれる以外に「いらっしゃる」や「お出でになる」があるので「いらっしゃってください」や「お出でになってください」としたほうが良いでしょう。
「行かれてください」を使った例文
・『2階の会議室に行かれてください』
・『まずは申請しに行かれてください』
「行かれてください」の類語や言い替え
移動を促すなら「お向かいになってください」とする方が無難な表現でしょう。
「移動なさってください」とも言えますが、移動を求めているというのはわかりやすくとも移動という言葉が敬語ではないので使える相手は比較的親しい相手に限られます。
また移動先や目的地が自社の中や自分達が確保している場所の場合は、「お越しになってください」とも言い換え可能です。
まとめ
「行かれてください」という言葉を行ってくださいを丁寧にした言い方と認識して使う人もいますが、間違いであり高確率で違和感を与えてしまう言葉です。
まだ違和感を与えにくい「お行きになってください」や、そもそも行く以外の言葉を使った類語を使って移動を促すといいでしょう。