日常会話でよく耳にする表現が、実は間違いであることも。
「バタバタ」の正しい使い方を見ていきましょう。
「バタバタ」とは?
漫画に出てくるバタバタとは、忙しくて座っている間もないことを例えています。
手足がバタバタしているように、常に目まぐるしく業務が動いている様をあらわしています。
落ちつかない日常を送っていることが、バタバタといえるでしょう。
「バタバタ」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
バタバタは擬音語である、オノマトペのひとつ。
日常会話で使いやすい、親しみやすい日本語になっています。
「毎日が忙しくて」というより「このところバタバタしていて」の方が嫌味なく聞こえるので、会話文であれば明るく聞こえることも。
一方でフォーマルな場面で「バタバタしていて」は、失礼にあたります。
とくに不祥事を起こした時に「バタバタしていて、そこまで手が回りませんでした」と伝えると、最悪の言い訳になります。
誠意を見せなければいけないシーンでは控えておき、適切に用いていきましょう。
「バタバタ」を使った例文
・『少々バタバタしていますので、落ちついた時にご返信いたします』
・『年度末を迎えて、バタバタした日々を過ごしております』
・『新入社員が入ってきて、バタバタした季節となっています』
「バタバタ」の類語や敬語での言いかえ
こちらの文言の類語、そして丁寧な表現を見ていきましょう。
「バタバタ」の類似表現
似ている言い方に「バタつく」があります。
旗がパタパタと、風にあおられる様子から生まれた表現です。
何となく落ちつかない様子をあらわしていて「バタバタ」と同じく、忙しい状況をいいます。
同僚との会話に使いやすいカジュアルな言い方なので「このところバタついていて」と、忙しさを笑い飛ばしたい時に使われています。
「バタバタ」の敬語表現
丁寧な表現に「少々立て込んでおりますので」や「賑やかな場所におりますので」があります。
「賑やかな場所におりますので」は、電車や都会の雑踏で上司から電話がかかってきた時に使いやすいフレーズです。
「賑やかな場所におりますので、後ほどこちらからお電話いたします」と用います。
「バタバタ」の返答や返信例
「忙しい」という意味で用いられていたら「ご多用のところ、大変申し訳ございません」や「お手すきの時で構いませんので、ご連絡お待ちしております」と返します。
まとめ
「バタバタ」について、解説しました。
電話がひっきりなしに鳴る、慌ただしい状況をあらわしています。
さらに上品な言葉を覚えて、大人な社会人を目指していきましょう。