「心苦しい限りですが」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「心苦しい限りですが」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「心苦しい限りですが」のフレーズについて、その意味や、ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説します。

「心苦しい限りですが」とは?

「心苦しい限りですが」のフレーズにおける「心苦しい」とは、「申し訳なく思う」気持ちを表す言葉です。

次の「限り」の読みは「かぎり」で、「限界や限度いっぱい」といった意味の言葉です。

また「です」は丁寧語です。

そして最後の「が」は逆接の接続詞です。

したがって、「心苦しい限りですが」のフレーズは、文字通りの意味は「申し訳なく思う限界ですが」となり、分かりやすく言い換えると「この上なく申し訳ないですが」「大変申し訳ないですが」といった意味の丁寧な表現となります。

「心苦しい限りですが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「心苦しい限りですが」のフレーズは、相手の方にとって好ましくないことをお願いする際の前置きとしてよく使われる表現です。

例えば「心苦しい限りですが、原材料の高騰により製品価格の値上げをお願いしたく存じます」「心苦しい限りですが、生産設備の故障により、納期が2日程遅れる見込みです」等と使われます。

ダイレクトにお願いするよりも、表現を和らげる効果があります。


「心苦しい限りですが」を使った例文

・『前日で心苦しい限りですが、明日の会合には参加できなくなってしまいました』
・『心苦しい限りですが、来月から値上げをお願いしたいと存じます』

「心苦しい限りですが」の類語や敬語での言いかえ

この言葉の類語と敬語を解説していきます。

「心苦しい限りですが」の類似表現

「心苦しい限りですが」の類似表現としては「誠に申し訳ございませんが」が挙げられます。

「心苦しい限りですが」の敬語表現

「心苦しい限りですが」は、「心苦しい限りでございますが」との敬語表現に言い換えることができます。

「心苦しい限りですが」の返答や返信例

「心苦しい限りですが」のフレーズは、単なる前置きなので、これに対して何ら答える必要はありません。

その後ろに続けられるお願いごとに対して、その可否や意見などを返答すれば良いと言えます。

例えば、「心苦しい限りですが、来月から10%の値上げをお願いしたく存じます」と、値上げ要望を受けた場合なら、「10%はこちらも極めて厳しいです。

5%の値上げになんとか抑えてもらえませんか」
等、と返答すれば良いでしょう。

まとめ

「心苦しい限りですが」のフレーズは、「この上なく申し訳ないですが」「大変申し訳ないですが」といった意味の丁寧な表現です。

相手の方にとって好ましくないことをお願いする際の前置きとして、よく使われるフレーズです。