「やまやまですが」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「やまやまですが」とは?
はじめに「やまやまですが」の意味を解説していきます。
「やまやま」は漢字で書くと「山々」と書き、「願う気持ちがたくさんある」との意味で使用される言葉です。
昔の人が「山×2」で沢山と表現したのかが定かではありませんが、なんとなくニュアンスの伝わる言葉と言えるでしょう。
この言葉はビジネスでも使用されます。
もっとも多いのは、飲み会などを断る場面ではないでしょうか。
例えば「ご一緒したいのはやまやまですが」と述べて、後ろを濁します。
これにより、相手に暗に「行けません」と断るような使い方をするのです。
「やまやまですが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「やまやまですが」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが先輩から声をかけられたとします。
今日の業務終了後に、近くに飲みにいかないかとの打診でした。
しかし、あなたが家族と約束がありました。
このような場合には、「ご一緒したいのはやまやまですが、あいにく家族と約束がありまして」と述べるとよいでしょう。
これにより、本当は「行きたい」と思っている気持ちを、「やまやま」で強調できるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、会話表現で使われるものだという事です。
これは、文章表現として使用されることは一般的ではないため、間違えて使用しないように注意したほうがよいでしょう。
「やまやまですが」を使った例文
ここでは「やまやまですが」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、何に対する「やまやま」なのか、対象を先に明示する使い方が一般的です。
・『行きたいのはやまやまですが』
・『ご一緒したいのはやまやまですが』
・『協力したいのはやまやまですが』
「やまやまですが」の類語や敬語での言いかえ
それでは「やまやまですが」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「やまやまですが」の類似表現
まず「やまやまですが」の類似表現について解説します。
「やまやまですが」は「切実ですが」と言い換えられます。
ただし、これは意味が異なるものと考えたほうがよいでしょう。
「やまやまですが」の敬語表現
つぎに「やまやまですが」を別な敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
たとえば「やまやまでございますが」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「やまやまですが」は、自分の気持ちを強調するための表現として便利な言葉です。
空いての依頼や申し出を、上手に断る手段にもなるので、しっかり覚えておくとよいでしょう。