「あいにく明日は休みを取っております」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「あいにく明日は休みを取っております」とは? ビジネス用語【一語】

みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「あいにく明日は休みを取っております」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。

「あいにく明日は休みを取っております」とは?

「あいにく」は、漢字で「生憎」と表記され「残念ながら」という意味の言葉です。

「明日は休みを取って」は、普段であれば通常業務にあたる日ですが有給休暇などで休日扱いとしていることを表しています。

「おります」は、「いる」「います」と丁寧にし、さらにへりくだった言い方にした言葉です。

つまり、「あいにく明日は休みを取っております」は、相手に対して、「すみませんが自分は明日仕事を休むことになっています」という意味合いを伝えた言葉です。

「あいにく明日は休みを取っております」の使い方や注意点

「あいにく」「あいにくですが」といった表現は、「希望する物事が叶えられない、思ったようにならない状況」であることを伝える場面で使われています。

よく聞くフレーズに「今日はあいにくの雨だ」があります。

一言で言えば、「残念だけど」となるわけですが、ビジネスシーンにおいて、相手に対して「残念」という意味合いを伝えることが失礼にあたるのではないかと思う人もいるでしょう。

残念な思いをすることをあえて表現しているようにも聞こえるからです。

休みを取るのはこちらの都合であり、相手にとって迷惑をかけてしまう場合があるかも知れません。

また、「休みを取る」と言い切る形より、「休みをいただきます」とへりくだった言い方のほうが、「申し訳ありませんが」というニュアンスを込めることにも繋がり、より丁寧な言い方になりそうです。

このことから、例えば、「誠に勝手ながら明日はお休みを頂いております」という表現のほうが、より相応しい伝え方と言えます。


「あいにく明日は休みを取っております」の言い換え

・『誠に勝手ながら明日はお休みをいただいております』
・『恐れ入りますが明日はお休みとさせていただいております』
・『誠に恐縮ですが、明日は有休扱いとさせていただきます』
・『大変申し訳ございませんが明日はお休みをいただきます』
・『ご迷惑をおかけしますが明日はお休みといたします』
休日とするのはこちらの都合で、相手はいつも通りに動いていることを考えれば、「誠に勝手ながら」や、「恐れ入りますが」は相応しい言い換えと言えるでしょう。

「あいにくですが」は、あまり良い印象には繋がらないと考えられます。

まとめ

いかがでしたか。

「あいにく明日は休みを取っております」は、「残念だけど明日は休みを取ります」と伝えているも同然です。

相手の立場になれば、「こちらは普通に働いているのに」と受け取られる恐れもあります。

また、「明日休みを取るのは残念」と誤解を招かないとも言いきれません。

相手の立場や状況を見極めて、失礼のない言葉遣いで取り組みたいものです。