「ご清福にお過ごしのこととお察しいたします」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「ご清福にお過ごしのこととお察しいたします」とは?
これは、幸せに過ごしているであろうと推察する気持ちを言い表した言葉です。
「ご清福」は「清らかな幸福」という意味を持ちます。
ここでは接頭語を組み合わせて、相手に敬意を表す形にしているのです。
また、「お過ごしのことと」は「過ごしているであろうと」と同等の意味を持ちます。
つまり、これは想像を含むような表現であり、ここでは「お察しいたします」という謙譲語と組み合わせて使用されているのです。
なお、ここでは謙譲語と丁寧語を組み合わせて「いたします」という形にしています。
これらのことから、「ご清福にお過ごしのこととお察しいたします」が、幸せに過ごしているであろうと推察する気持ちを言い表した言葉であると分かるのです。
「ご清福にお過ごしのこととお察しいたします」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスでこの言葉を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、昔お世話になった部署の人達に手紙を書く事にしたとします。
そしてその手紙は、少しかしこまった挨拶文で書き出すことにしたのです。
このような場合には、「皆様におかれましては、ご清福にお過ごしのこととお察しいたします」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手が幸せに過ごしているであろうことを、上手に言い換えて表現できるのです。
この言葉を使用する場合には、「お察しいたします」の使い方に注意しましょう。
これは「お察しします」で謙譲語を使わない形にできます。
また、「推察いたします」や「存じます」などの言葉で置き換えてみてもよいでしょう。
このように、同じような意味でも複数の表現手段が存在します。
実際の状況に合わせて、適した言葉を選ぶとよいでしょう。
「ご清福にお過ごしのこととお察しいたします」を使った例文
この言葉を使った例文を挙げます。
例文のように、前段に少し言葉を付け加えると、それぞれ違う印象の表現を作り出せるのです。
・『今まで通りに、ご清福にお過ごしのこととお察しいたします』
・『貴殿においては、ご清福にお過ごしのこととお察しいたします』
・『皆様におかれましては、ご清福にお過ごしのこととお察しいたします』
「ご清福にお過ごしのこととお察しいたします」の類語と敬語での言いかえ
この言葉の類語と敬語での言いかえを説明します。
「ご清福にお過ごしのこととお察しいたします」の類似表現
この言葉の類似表現には、「ご幸福にお過ごしのこととお察しいたします」があります。
「ご清福」と「ご幸福」は、同じような意味合いで使用できる言葉なのです。
「ご清福にお過ごしのこととお察しいたします」の敬語表現
この言葉を、別な敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば、「ご清福にお過ごしのこととお察し申し上げます」のように言いかえできます。
まとめ
このように、幸せに過ごしているであろうと推察する気持ちを言い表す場合に、この言葉を使用できると分かります。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。