「矜持を正す」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「矜持を正す」とは? ビジネス用語【一語】

「矜持を正す」というビジネス用語の「意味・使い方・例文・類語」を分かりやすく解説していきます。

「矜持を正す」とは?

「矜持を正す(きょうじをただす)」とは、「自分の行動・発言を正して誇りを持てるようにすること」を意味しているビジネス用語です。

ただし、「矜持を正す」という文章表現は不自然なものであり、厳密には間違った言い回しになります。

「矜持を正す」「プライドを持てるように自分の行い・振る舞いを正しいものにする」の意味合いで使いたいのであれば、「襟を正す(えりをただす)」のほうが正しいビジネス用語になります。

「襟を正す」の表現は、「緩んでいた気持ちを引き締めて、自分の言動・態度を改めて正しいものにする」の意味があります。

「矜持」の名詞の意味は、「自分の能力や働きを、他よりも優れたものであるとして誇ること」になります。

「矜持を正す」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「矜持を正す」のビジネスメール・会話での使い方は、「矜持を正す」という言い回しは不自然で間違ったものであるということになります。

「矜持」の言葉そのものは、会話の話し言葉では使われず、主にビジネスメールなどの書き言葉で使われます。

「矜持」を使った一般的な熟語は、「矜持を持つ」「矜持が傷つく」などになります。

「矜持を正す」あるいは「矜持を見失う」は、「矜持の間違った使い方」の典型的なものです。

使うときの注意点は「矜持を正す」「襟を正す」「矜持を見失う」「自分を見失う」に言い替える必要があります。


「矜持を正す(襟を正す)」を使った例文

・『弊社社員が相次いで逮捕されました、私どもは襟を正さなければならないと深く反省しております』
・『ここで襟を正すことができなければ、当社の低迷している業績の立て直しなどできないでしょう』
・『襟を正して再びお客様にご愛顧いただけるような店舗を目指し、最大限の努力をして参ります』

「矜持を正す(襟を正す)」の類語や言い替え

・『姿勢を正す』
・『態度を改める』
・『謙虚に反省する・素直に反省する』
・『きちんとする』
「襟を正す」というビジネス用語は、「自らの過ちを認めて反省し、態度・振る舞いを改めること」を意味しています。

「姿勢を正す」の言い回しも、「気を引き締めて、自らの行動・態度・向き合い方を正しくすること」の意味を持つ「襟を正す」の類語です。

「襟を正す」という表現は、その意味から「謙虚に反省する・素直に反省する」という文章に言い替えることもできます。

もっともシンプルな類語として、「きちんとする・しっかりする・ビシッとする」などの一般的な言い回しを挙げることもできます。

まとめ

「矜持を正す」というビジネス用語を詳しく解説しましたがいかがでしたか。

「矜持を正す」は間違った表現であり、正しい表現は「襟を正す」になります。

「矜持を正す」の意味・使い方・例文・類語を調べたいときは、この記事の解説内容をチェックしてみてください。