「折り返し」の敬語とは?言葉の使い方やビジネス敬語・言い換えを徹底解釈

「折り返し」の敬語とは? ビジネス用語【一語】

「折り返し」の意味とは何?

このフレーズを敬語にした場合の用法や使用例、別の言葉への言い換え方法などを以下に詳しく説明します。

「折り返し」の意味

この語句の意味は「ある地点から引き返すこと」「貴方から行なった連絡に対して、間を置かずに対応するさま」です。

ただし、ビジネスにおける電話対応の意味は10分ぐらい経ってすぐに貴方からかけ直す場面や受け手にかけて欲しい場面にこの語句を用います。

この言いまわしは本来、電話をかけた人が使う言葉です。

そのため、貴方からかけ直すのに時間がかかる場合は「のちほどお電話いたします」といった表現にします。

また当日に返事ができない場合は「後日、あらためてお電話いたします」といった返事にしておくと無難です。

また、かけ直してもらう場合も急ぎの要件でなければこの語句は使わずに「お手の空いた時で構いませんのでお電話いただけますか」といった言いまわしにします。

「折り返し」の敬語での用法や表現方法

上述した説明を元にこの言いまわしの正しい用い方を記載します。

用い方には(A)「折り返しお電話いたします」と(B)「折り返しお電話いただけますか」の2つがありますが、これはどちらも正しく、使用もできます。

(A)は受け手からかかってきた電話に対しすぐに対応できない時に貴方から電話するというものです。

(B)は受け手が戻ったら電話が欲しいと頼む場面です。

ただし(A)(B)いづれも電話をかけた側が使う言葉となります。

そのため、電話がかかってきたが来客中で対応できないといった場面では、たとえば「いま来客中のため、のちほどお電話します」と返事しましょう。

「折り返し」はあくまでかけた方が使う言葉で、受けた方は使いません。

また、留守番メッセージを残す場面もこの言いまわしを用いるのは間違いで、「のちほど改めてお電話しますので」が正しい表現になります。

なお、この言いまわし自体は敬語ではありませんので、敬語表現にするには、この語句が含まれる文章全体を敬語表現に変えます。

最後に使い方の礼儀として、電話いただいたのにすぐ出られず、お待ちいただいたことをまずお詫びしましょう。

さらにできるだけ早く電話し直すことは基本ですが、受け手の状況なども想定して迷惑のかからない時間帯に連絡するなど配慮することも大切です。


「折り返し」の言い替えや使用例

このフレーズには色々なパターンがあります。

その一例を紹介します。

・『急ぎお伝えしなければならないことがございますので』
・『改めて』
・『こちらから』

まとめ

急いでいるからと言って安易にこの語句を使用しないようにしましょう。

この語句を使ったばかりに、受け手を電話機の前でずっと待たせるようなことのないようにしてください。