この記事では、「ご査収の程」の意味を分かりやすく説明していきます。
「ご査収の程」とは?意味
「ご査収の程」は、社外の人に書類や金品などを送った際に、確認して欲しいと伝える丁寧な表現です。
「ご査収」の「ご」は相手の動作を敬う接頭辞、「査収」は「さしゅう」と読み、「金銭・物品・書類などを、よく調べて受け取ること」という意味、「~の程」は「動作をやわらげる意味の語」です。
よく確認して受け取って欲しいのですが、相手に強制することになってしまいますので、遠回しに伝える為に「程」を使っています。
余計な言葉ではなくビジネスではよく使われますので覚えておきましょう。
このままで問題なく、目上の人や社外の人にも使える表現です。
「ご査収の程」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意
「ご査収の程」が使われるのは以下の様なシーンです。
1つ目は、相手に申込書や必要とされる添付書類などを送付した時です。
2つ目は、相手に取引の請求書や納品書などを送付した時です。
3つ目は、相手に商品の代金を振り込みしたことを伝える時です。
4つ目は、相手に直接商品を送付した時です。
上記全て、相手が必要とするものを送付することを表し、「お願いいたします」などのお願いの言葉とあわせて使われます。
「ご査収の程」の言葉の使い方や使われ方
「ご査収の程」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『申込書一式を送付いたしますので、よろしくご査収の程お願いいたします』
・『請求書を送付いたしますので、よろしくご査収の程お願い申し上げます』
・『お振込み手続きをいたしましたので、よろしくご査収の程お願いいたします』
「ご査収の程」の類語や言いかえ
「ご査収の程」の類語や言いかえは以下の通りです。
「ご確認の程」
「確認」は「よく確かめること」という意味で、「その結果問題なければ受け入れる」というニュアンスになります。
「ご検収の程」
「検収(けんしゅう)」は「納入品が発注どおりか検査して受け取ること」という意味で、主に適切に取引されているかどうかということに使われます。
「ご査収の程」の英語表現
「ご査収の程」の英語表現は以下の通りです。
“Please kindly refer to the attachments”
「どうぞ添付書類をご参照下さい」になります。
「査収する」だけならば「refer to」ですが、文章として使われる場合は「Please」から始まるのが一般的です。
英語では「~の程」という発想はありません。
まとめ
今回は「ご査収の程」について紹介しました。
ビジネスや日常で正しく使える様に覚えておきましょう。