この記事では、ビジネスシーンで使われることのある表現の「成果を上げられずに」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。
「成果を上げられずに」とは?意味
「成果を上げられずに」の表現を言葉毎に分解して、その意味を少し詳しく説明します。
まず、「成果」は「あることを行って得られた良い結果や、達成できた結果や出来栄え」を指す言葉です。
また「上げる」は、ここでは「好ましい結果を得る」と言った意味で使われ、「上げられず」は、この否定形です。
従って、「成果を上げられずに」は「良い結果を得ることが出来ずに」と言った意味になります。
「成果を上げられずに」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスにおいて、「成果を上げる」と使われるのは、与えられた仕事で「良い結果や好ましい結果を得ること」なので、営業職なら売上高、研究職なら研究の結果、そしてプロジェクトなら、その目標等、様々な事柄に対して使われます。
そして、それをなし得なかった場合に、「成果を上げられずに」が使われます。
また、最後に「に」が付けられているので、一般的にはこの後に、謝罪の言葉や自分の未熟さや不甲斐なさを嘆く言葉が続けられます。
ここで「良い結果や好ましい結果」とは何かを少し考えてみます。
例えば営業職で目標の売上高がある場合、その目標を100%達成できれば、もちろん「成果を上げた」と言えます。
では、昨年同月よりも売上高はアップできたものの、目標の売上高を達成できなかった場合はどうでしょうか。
目標を達成できなかったという意味では「成果を上げられず」となりますが、昨年同月よりも売上高を上げたと言う点では、一定の「成果を上げた」とも言えます。
すなわち、「成果上げること」には必ずしも絶対的な尺度がある訳ではなく、目標や期待値と比較しての相対的なものと言えます。
従って、「成果を上げられずに」との表現は、明らかに目標や期待値に程遠い結果に終わった場合だけでなく、そこそこの「成果を上げた」ものの、期待されているほどでない場合にも、謙遜の意味を込めて「成果を上げられずに」と使われる場合もあるのです。
「成果を上げられずに」を使った例文
・『優秀なメンバーを集めたプロジェクトなのに、期待された成果を上げられずに、申し訳なく思っています』
・『今度こそはと意気込んで取り組んだ仕事ですが、十分な成果を上げられずに無念です』
「成果を上げられずに」の類語や言い換え
「成果」の類語としては「良い結果」や「好ましい結果」が挙げられます。
また「上げられずに」は「挙げられずに」の表記に換えることも出来ます。
従って、「成果を上げられずに」は「良い結果を上げられずに」や「好ましい結果を挙げられずに」と言い換えることが出来ます。
まとめ
「成果を上げられずに」は「良い結果を得ることが出来ずに」と言った意味の表現です。
ビジネスでは、仕事の「成果、結果」に対して使われる表現です。